元死刑囚の来日

韓国から金賢姫元死刑囚がやってきた。

北朝鮮の工作員、大量殺人犯、死刑囚だった人物の入国禁止を超法規的措置で免除した。
政府特別機で送迎、大規模警備を実施している。
ハトヤマ元総理の軽井沢の別荘を宿所、拉致家族との面会所にあてている。
元死刑囚が韓国の味の手料理を作って、拉致家族と食事を共にしたりしている。
大事から小事まで、ちゃんちゃんとシナリオが出来ている。

これらの状況を考えると、これは思いつきの招待ではなく、周到な手配と準備がそうとう前から計画されていたことが想像できる。

では、なぜ、この時期に来日したのか。

おそらく、これは前ハトヤマ総理もしくは民主党政権が、総理退陣よりずっと前に人気浮上用にセットされたのだろう。結果的には普天間問題で迷走、自滅したハトヤマとその周辺が、国民の関心を別の方面に向けるために画策されたのだろうと推察される。国民の関心が強い拉致家族問題を政治利用したと言ってよい。

大韓航空機撃墜事件から四半世紀。元死刑囚については、韓国政府、情報捜査機関は当然ながら、日本の捜査機関もほとんど洗いざらい、調査をし尽くしている。おそらく、たとえは良くないが、元死刑囚は情報源としては出がらし同然であろう。いまさら新しいことが出てくるとは思えない。稀代の大事件の当事者である。もし新しい事実の開陳がいまさらあるようなら、捜査機関の失態だと言っていいくらいだ。

今朝の新聞報道でも、対面家族の問いかけに元死刑囚は「そのことは当局に話してある」と語っている。拉致家族の一部とはすでに既知の間柄である。にもかかわらず拉致家族対面ショーを行ったのは、拉致家族問題について政権は忘れていませんよというポーズを取ったのだろう。政府が取り組みを忘れていないということを情緒的に国民に見せたのだろうが、多額の税金を使ってやることか。

日本政府は、自民党のときも,いまの政権でも、北朝鮮に対して、本来の外交窓口もひそかな裏口も持っていない。元死刑囚の古証文を持ち出すような小細工を止めて、国交正常化、そっちの方を一生懸命にやることだ。

人気について

和歌山の遊園地でパンダを見た。大きなガラス窓の向うに飼育室があり、おりから笹の葉を食べていた。愛らしい姿である。何人かの家族連れ、カップルが見に来たが、ケータイで写真を撮ると、もう次ぎへ行ってしまう。

それで気がついたのだが、いまどきの人たちにとって、パンダは愛らしいかたちをしたクマにすぎなくて、特別、珍奇な貴種だとは思っていないことだった。つまり、もう熱狂するアイドルでないのだ。ふだん見ることがないライオンや象に対する興味と同じレベルのようだ。思えば、約半世紀まえ、上野動物園に贈られて来たランラン、カンカン(なんといまも名前を覚えている!!)への熱烈歓迎ムードはない。熱が冷めたといえば、冷めたのであるが、無視したり、忌避したりする冷たさではない。興味が平準化したのであろう。

話は変わるが、民主党は昨年8月、政権を握ったときが人気のピークで、あとの10ヶ月は上昇することはないが、下降線の上でアップダウンしている。もっとも下がったのは、ハトヤマさんの退陣のときだが、カンさんに頭が変わると、また上昇した。なんにも手をつけていないのに、人が変わるだけで人気が上昇するというのもヘンは話。ようするに期待度というわけか。カンさんが、消費税アップの可能性に言及するや、また下降した。

人気度というのは、うつろいやすい。ちょっとした言説や振る舞いで、針が上下する。それをいちいち民意だ、世論だと敏感に一喜一憂するのは、考えものである。民意や世論がいつも正解とはかぎらない、ときには総体として浮ついていたり、誤っていることもある。人気度というのは、そういうものだろうから、それに迎合することはない。パンダはずっとパンダであるが、熱狂度は時の流れとともに、落ち着くべきところに落ち着いている。

筆者にとって民主党は、自民党嫌いの比較支持政党にすぎないのだが、参院選の結果に関わらず、腰をすえて政権運営をしてもらいたい。衆参ねじれ現象が仮に起きても、ねじれを乗り越える道はある。ねじれ現象をことさらに過大に騒ぐのは、自民の長期政権がほとんどの時期にそうでなかったという事績にのっとっているからだ。選挙の仕組みと時期がことなる二院制であれば、ねじれることがあっても、おかしくない。人気寄せパンダなんかを創らず、衆院先議と連立に工夫を凝らして、地道に施政してもらいたいものだ。国民はコロコロ首すげかえ政権に飽き飽きしている。
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