越年雑感

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「丹頂」という種類の金魚を飼っています。白肌に赤が鮮やかな。キレイな金魚ですから日の丸を連想する向きもあるかもしれませんが、私は「戦う日教組」」と言われたころ、保守反動派が、日教組のことを「丹頂」だと酷評していたことを思い出します。そのココロは、頭(トップ)だけアカだというわけでした。いまでは労働者の組合組織率は、すべての組織、団体を包含しても18%と弱体化しています。バブルで骨抜きになった企業労組と革新政党の凋落が響いています。ここでも昭和は遠くなり、ですね。


さて、毎日紙朝刊に川柳欄があり、この一年間に6000句も掲載されたそうだ。そのなかから選者、仲畑貴志さんと編集担当が厳選した100句が昨日の夕刊に載っていました。「暮らし」、「社会」、「政治・国際」、「経済」、「スポーツ」のジャンルに分けてあります。

この厳選句のなかから私好みの10句を任意に選び、部屋の後片付けも済んだので、歳末雑感のひとときを過ごしました。

「暮らし」
テレビ消すこの安らぎはなんだろう (東松山 コタツむり)
孫にとりジジババずっと伊達直人  (仙台  加藤信子)

(寸感)テレビは高齢者が見るべき番組がほとんどない。紙芝居以下のチャチなドラマか常連タレントのおふざけ番組しかない。しつこい番宣。NHKも番組予告ばっかし。NHKまで視聴率競争に参入する必要はない。BS各局の自然紀行、旅情案内くらいしか見るものがない。TVは自滅した。伊達直人は昨年末に多数出没しましたが、ことしは音なし。大震災支援疲れかな。 

「社会」
東電でなぜ引き取らぬ核のゴミ (福岡 村上照勝)
原発の大本営に似た発表    (横浜  パパじいじ)

(寸感)「安全神話」は原子力ムラが寄ってたかって作り上げていたこと露見しました。「想定外」の事故だと逃げ回るムラ関係者、誤った国策にたじろぐ政府、ムラの強力な協力者だったマスコミ。いろんな構図が浮き彫りになって、国民は、だから国は信用できないという不信感を改めて強く持つ羽目になった。東電社員にはボーナスの現物支給としてゴミを持ち帰りねがいたい。事実を伝えないばかりか、故意にウソをつきまくった大本営の発表が今も生きていた。

「政治・国際」
嗚呼ついに支持する党も人もなく (藤枝 寺田 克)
本当は支持率じゃなくて期待率  (北海道 マーちゃん)

(寸感)前者はもう断末魔の悲痛な声ですね。政治不信が極まったトシです。ノダヌキの重い顔をみていると、この国の展望は絶望的ですね。あの政権交代も今回のハシモト登場も、いわば期待率の現れなんでしょうが、そのうち尻すぼみ、投げ出しという経過をたどりそうですね。政治と政治家ほど、国民に嘲笑されている事象は、他に類をみない。

「経済}
月収じゃないよこれ年収よ    (千葉、斎藤まち子)
上司よりグーグル頼る新社員   (鎌倉 晨ちゃん)

(寸感)どちらもわかりやすい句。扶養控除外せぬ主婦バイトに毛が生えたみたいな低額で働かされている人が数百万人を超えるとか。コイズミ改革解放のあおりが連綿と続いている。国民を安く使って疲弊させ、購買欲をなくさせて、大手も中小企業もどんどん海外へ。なんじゃ、これって。後者、たしかになんでもググちゃうな。本棚の分厚い辞書類も使わなくなてしまった。まずはググッてみる昨今ですね。

「スポーツ」
あの歳で球団仕切る凄さ知る   (さいたま やっかみ男)
関係者似たよな顔のすもう社会  (横須賀  おたふく)

(寸感)ナベツネの老醜を笑う。乱を収めるには優勝してハナを明かすとばかり、その後は、ゼニに糸目なく日本一チームなどから大物取り。これだから嫌われるのが、わかってないみたい。関取OBたちには失礼ながら、自浄能力がないじゃん。文科省にいいように振り回されている。自浄能力なんてのは、おそらく一番、得手じゃないだろうな。相撲協会を管理部門と現業部門に分けて、管理部門は別会社にするくらいの荒療治がいるね。

なでしこの活躍なんかは、あまり川柳にならないようだ。川柳には多少の辛みや毒があるからか。アップル創業者、S・ジョブス氏死去もアラブの春も詠われない。キム・ジョイル死去というのは、川柳欄の期限切れのことか。

さて、来年は、どんな川柳が詠まれることでしょうね。

キム・ジョンイル総書記死去

キム・ジョンイル総書記が亡くなった。たまたまNHKラジオを聞き流しながら、仕事をしていたら、ニュースが中断して、彼の「急死」」を伝えました。

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(写真はGoogle)


日本もお隣の戦時体制下の分断国家である韓国のお偉方たちも、死去情報を知ったのは、私と同じころだと思われる。韓国の国家情報院は、なにも情報を掴んでいいなかったとして、その存在理由があるのかと同国内で問題になっているそうだ。日本も放送直後に開かれた国家安全保障会議に拉致問題担当、国家公安委員長、ヤマオカなる人物が「知らなかった」として欠席している。あ、そうそう「ノダ首相は特別放送の予告があったのに、ノコノコ街頭演説に出かけていくところ」(イシハラ自民党幹事長の弁)というノーマークぶりでした。


このことは次のようなことを証明している。日韓は北の特別放送まで、どうやらなにも北の異変を把握していなかったことである。日本は北から数十秒でミサイルが飛んでくるとか、韓国はソウルを火の海にさらされるれるとか言って、ふだんから北の脅威を煽り煽って国防予算を分捕り、国民に敵意を増長させながら、なにも北の異変を掌握する有効な情報をつかんでいなかったことだ。この無鉄砲国家について最大限の徹底警戒をしているはずなのに、その首謀者の死を丸二日間知らなったということは、ちゃん、ちゃんとした情報の窓口を持っていなかったことを暴露している。

これだから、国家の言うことは信用できない。国民に敵の恐怖を煽っているわりには、ろくに精密で正確な情報活動をしていない。ミサイルが何十秒で飛来する云々などと口角泡を飛ばす論議なんか、いかに不毛であることか。飛んでくるミサイルをどう撃ち落とすか、と言って国民を不安にさせたアベなるウルトラ右翼の元首相なんか、この体たらくを一体どう思っているかな。

逆にいえば、さすが”世界に冠たる”情報閉鎖国家(クリントン元米大統領の表現)”の離れ技!?である。葬儀もお別れ会の日程も決めて、あの朝鮮中央TVの看板女性アナ、リ・チュンが民族衣装を赤から黒の喪服に着替えてから、思い入れたっぷりに慟哭する様子を放映する余裕をもっていたわけだ。

キム・イルソン、キム・ジョンイル、そして二十代後半というキム・ジョンウン。世界初の珍なる社会主義独裁国家三代目の若いもんの出番がきた。彼のことをリ・チュンヒ・アナが読み上げた言葉では「わが党、軍隊、人民の卓越した領導者」と紹介している。軍隊こそが国家の要であるとし、たしか改正憲法では国家国防委員長が国家のトップとされて「先軍政治」が「強盛大国」を目標としていたはず。それが軍よりも党の領袖を一番初めに掲げている。なにかの変化の兆しか。

この世界の”テロリスト支援国家”もしくは”ならず者国家”(ブッシュ米元大統領)の若き三代目が、いわば「売家と唐様で書く」事態で落着するとしたら、どんな物語が起きることか、それとも世界が覗くこともできない深いタコツボを掘り続けるつもりなのか、圧政や弾圧や内乱や国境紛争などホットなトラブルなしにソフト・ランディングを望みたい。

キム・ジョンウンが歴史に名を残すことができるのは、朝鮮半島の分断国家を平和裡に解消することに尽きる。スイスで青年期を過ごしたのであれば、多少なりとも異文化、異国家体制を肌で感じた体験はあるはずだろう。むろん、朝鮮半島の現況に多大の責任がある日本も、ノーテンキな傍観者であってはならない。

余談だが、例のハシモトさん、市長の就任直後、果敢に上京し、政界要人を連続会談をこなす大ウケ狙いを図ったものの、TVも新聞もキム・ジョンイル一色で霞んでしまった。新聞には紙面枠の、TVには時間枠の限界があるわけで、ハシモトさんは幸先の悪いタイミングだったね。(笑い)彼が今の位置にあるのは、ひとえにTV露出のおかげなのだから。坊っちゃん顔も苦笑しているだろうな。

近頃,けったいな話

近頃、愚かしい、おかしげなことが目立ちます。いわゆる「上から目線」でモノ申すというつもりはありません。たいがいの人々は、呆れたり、おかしげに思っていることなんでしょうけれど、いくつか取り上げます。

五輪で2連覇した傑物の柔道家、ウチシバ不祥事に対して、その出身地の熊本県は県民栄誉章を取り消し、かの人物の記念碑二基も撤去することを決めた。何事も優柔不断なおりから、まことに賞賛されるべき素早い対応で感心します。ウチシバは、当時の勤め先の大学の教え子を酔わせてホテルで暴行した準強姦容疑で逮捕されています。スポーツのなかでは、柔道はとりわけ道を極めたがります。心技体の充実、人格の陶冶なることが特に醸成されています。

なのに、なのに、道を極めたはずの指導者が、論外の堕ちた偶像ですね。スポーツの世界で第一級のレベルに達するには、子どものころから勝つための猛鍛錬に励みます。そのせいか、普通の人の社会常識や感性を具備せぬまま成人になるケースも少なくないようです。いわゆる視野狭窄気味の”スポーツバカ”が生まれる余地があります。それに関連することですが、最近、あるスポーツ研究者が、こう言っていました。音楽家やタレントのなかには、たとえば、東日本大震災などのような災厄が起きると、励まし支援活動やチャリティーを行うが、スポーツ選手個人はほとんど行動を起こさないし、有効な発言もしない。社会的な問題に無関心である、と。ウチシバもまともな感性が欠如していたのだろう。

スポーツにからんで言えば、「巨人の乱」が興味深い。発端はコーチ人事の起用方針をめぐってキヨタケ氏が公にしたのだが、その底流にある核心は読売グループのトップに君臨するナベツネに対する長年の鬱積が爆発したと思われる。プロ野球界の盟主をもって任じる読売巨人軍(今も軍がつくのが正式な商号、大仰な名前!)は、自ら常勝をチーム目標に掲げ、その実現を図る戦力アップのためなら巨額の金の威力を見せつけるほか、しょっちゅう敢えて横車も辞さなかった。大方のフアンが眉をひそめる事例が少なくない。

こうまで強者にこだわるのは、連勝連覇の進撃が続けば、フアンが増えて、その勝った、勝ったの記事満載の新聞がどんどん伸びたからであろう。巨人軍は親会社、読売新聞社の発展と表裏一体をなすからだ。「読売新聞の巨人軍」というよりも「巨人軍の読売新聞」と言った方は早い。そうして獲得した発行部数日本一の座を牛耳っているのがナベツネで、外にあって、あの大勲位元首相とも昵懇、政界にも顔がきくふりしているし、内にあって永年、最高実力者のポストにある。怖いモノなしに違いない。

この人物のやることが、傍目にも独断専横にみえることはあり、あの読売グループ内がよくまあ沈黙追従するものだと思っていたら、ようやく「たった一人の反乱」が起きたのです。ナベツネ側はキヨタケ氏を名誉棄損等で訴えました。おそらくキヨタケ氏も対抗手段が出ることでしょう。85才。私には老害と見られる人物はまだ退場する気がないようです。キヨタケ氏の踏ん張りを注視したいものです。

さて、巨額損失隠しで世界を驚かした光学機器メーカー、オリンパス会社の不祥事を調査した第三者委員会がこのほど報告書をまとめました。長い間、不正が露見しなかった背景には、「事を荒立てず”大過なく”職務を乗り切ろうとする意識があった」と指摘している。この会社ではエラくなったのは、財務不正を密かに知りうる者が出世、それを歴代がリレーしていたようだ。

この社内不正の共有というのは、一般に会社で出世する大きなカテゴリーに一致します。多くの会社には経営の過程で世間をはばかるダーティーな部分がありえるわけですが、このダーティー部分を共有する少数の社員がマフィア化して出世を分かち合う傾向が強い。そういう連中は組合幹部、同じカマのメシを食ったとする一部の職場に生まれる主従関係に起きやすい。オリンパスのケースでは財務部の一部が聖域だったようだ。この構図の極めつけは縁故関係。いわゆるネポチズム。血筋、姻戚、親族郎党、それらと縁戚であるような顔をするヤツも。

あの大王製紙の若き会長なんかが、血筋の典型です。大阪弁では、こうした男を”アホボン ”(阿呆坊)というのすが、アホボンと社内周知でもサラリーマンは見てみぬふり、面従腹背で対処します。こうした不祥事が起きると、評論家は「是々非々でトップに直言できる社内風土が望まれる」と論評しますが、サラリーマン気質をご存知ないノーテンキなことをよく言うよという感じ。欧米はいざ知らずですが、日本の企業のトップは、もうほとんど封建時代の殿様同然でしょう。本人もその気になって傲慢尊大になりますが、部下、側近たちの阿諛追従ぶりは、これまたほとんど忠臣並みですね。サラリーマンをやった人の多くは、もうサラリーマンはこりごり、と言いますね。代償に比べると、苦役なんですね、サラリーマンというのは!!。


イチカワなる防衛大臣に対して参院は問責決議しました。(同時にヤマオカも決議されました。この男も不可解な人物ですが、ここでは措いておきましょう)言うまでもなく、防衛大臣として不謹慎極まる発言が多く、自覚と資質に欠けるというものです。これまでの辞任、辞職例に照らせば、十二分に辞職に値すると思われますが、なぜかドジョウ首相は、この人物をかばってやまない。国の安全保障の舵取りにしろ、沖縄県民の嫌悪感解消にしろ、普天間問題の進捗対策にしろ、イチカワでは責任を持って職務をまっとうできそうもないのに、かばっています。

国政の安全運転に徹すると就任時に所信会見したドジョウ首相が、安全運転のためにかばっているのは、保身にすぎない。イチカワが首魁オザワ門下であること、そのオザワ門下トップのオキイシ幹事長がイチカワをかばっているからである。なんのことはない、イチカワを切ると、返り血を浴びる恐れがあります。首相はドジョウではなくて、オザワに睨まれたカエルなんだろうな。いちばん望ましいのは、イチカワが自ら辞めると言い出すことでしょうが、イチカワがそう言えば、派閥論理に背くことになるに違いない。オザワに恥をかかすことができん、ということになるか。まるっきりヤーさんの世界とそっくり。(ヤーさんも大阪弁かな)

ところで、昨年度、可哀相なことに、いじめられて死んだお年寄りが21人もいるそうだ。いじめたのは、家族や親族、介護職員だそうだ。怖いなあ。トシをとると、誰しも心身が衰える、判断力も体力も衰えて、心ならずも人様のお世話にならざるをえないことが必然ですが、それで殺されるのはたまらない。私も年寄りなんで、このような事実は「迫り来る危機」ですね。

この話、最近、厚労省が公表した高齢者虐待の実態です。21人の内訳は、殺人10人、介護放棄されて6人などという。驚くべきことにというか、殺されないまでも、虐待された高齢者は年間1万6764人に上るといいます。

身体的虐待が最も多くて63%。これは殴る蹴るということなんでしょう。
暴言などの心理的虐待39%。これは「クソジジィ。クソババー」と罵られているのでしょう。
年金や預貯金を使い込まれる経済的虐待25・5%。手帳や通帳を奪われて勝手に使われている様子が目に浮かびます。

なんとも悲惨な寒々しいデータです。役所が把握した数字でこうですから、実際にはもっともっと多いことがうかがえます。そして、さらに愕然とするのは、このような虐待を加える加害者には、
息子42%、
夫16・9%、
娘15・6%の順となっています。

おそらく虐待の態様は、どれか一つではなく、殴られ蹴られ、罵詈雑言を浴びせられ、巻き上げられる混合型の虐待になっているに違いない、と想像するのはかたくないのです。夫婦、親子間で暴行、脅迫、恐喝が常態化しているわけだ。長寿大国の裏面の人間模様に茫然としますね。
ああ、長生きしたくないもんだ。



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