阪神タイガース 沖縄キャンプ

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沖縄で春季キャンプを張っているタイガースの追っかけをしてきました。
練習試合ながら、対中日(北谷球場)と対楽天(宜野座村球場)を見ました。

結論の感想を申せば、今季の投手陣は、とくに中継ぎ候補の若い投手陣はさっぱりでした。二試合で合計22点というお粗末な失点ぶりでした。投げたのは、11投手。かろうじてスタンリッジ、秋山が打たれながらも頑張りましたが、あとは、散々でした。オリックスからきた高宮なんぞは「鳴尾浜へ帰れ」と手厳しいヤジを食らってました。

印象に残ったのは、やはり期待のルーキー、藤浪晋太郎投手。楽天戦の前に宜野座村球場のブルペン練習場に姿を表したときは、待ちかねてファンから歓声と拍手が湧きました。そのまえに今季はストッパーをやる予定の久保投手がきていたのですが、こちらの方は誰も拍手しない。ブルペンは4投手が4人の捕手を相手に投球練習できるところ。

久保、渡辺、福原といったベテラン陣に挟まれて、藤浪が投げる。一球ごとに歓声がわく。藤浪は小さい声を出して、ストレート、フォーク、ツーシーム、チェンジアップなどと球種を捕手に告げて投げてました。193センチの痩せた体を振りかぶって、大きく踏み出して投げるタマは確かに早かった。50球ほど投げた。途中から中西投手コーチと和田監督が背後に回り、この虎の子を見守っていた。並み居る選手のなかでは別格の扱いだった。

米大リーグから戻ってきた西岡は中日戦のとき二塁を守った。福留は楽天戦のときグラウンド練習にいたが守備には入らなかった。この出戻りコンビは、日本野球ではそれなりの実績を残しているが、手厳しく言えば、大リーグではお役ゴメンになって帰ってきたのだから、どのくらい活躍できるのか、まったくわからない。それなりに力があれば、大リーグが手放すわけはないのだから、複雑です。

まあ、我らの阪神タイガースの期待されるメンバーになったのだからマートン,良太や鳥谷らとともに打撃の方でがんばってほしいもの。大リーグ復帰組みにめぼしい再起選手がいないというジンクスを破ってほしい。

練習試合とはいえ、一番上本、二番大和は二試合とも固定していた。本番でもそうするのか、たぶんそうだろうな。元気がいい伊藤隼太は、外野のどこを守れるのか。右福留、左マートンとすれば、行き場が狭まる。タイガースは素質のあるいい選手を取りながら、育てるのがほんとうに下手だ。今季の先発ラインアップを推定すると、生え抜き陣の先発はいるのかどうか。

なにはともあれ、ことしこそ、Cシリーズに残れる成績を残してやー。

三本の矢

4日朝の毎日紙によると、安倍内閣支持率は63%。前回調査より、11ポイント高くなったという。その背景には経済政策に期待をかけている国民の願いが反映しているとある。

安倍首相の経済政策というのは、金融緩和、財政出動、成長戦略を三本の矢にして、物価上昇率2%というインフレターゲットを目指し、デフレ脱却するというものです。三本の矢というのは戦国の武将、毛利元就の訓です。一本では簡単の折れるが、三本束ねると、なかなか折れない。お前たち3兄弟は協力してお家繁栄に当たれと示したというエピソードによっています。

アベ首相の強硬発言を市場は敏感に反映して急速な円安になっています。1円、2円上がれば、何億円という為替差益が生み出せる輸出主導企業はウハウハです。こうした政策を同志社大の浜教授は、どこの国に自国通貨の価値を人為的に下げる国があるかと酷評しています。ドイツのメルケル首相も懸念しています。近隣諸国も対日本貿易への悪影響を非難しています。日本さえ儲かればいいのですか、と。

インフレ物価を誘導し、名目上の利益が増えれば企業が儲かる。儲かれば、関連企業が潤い、働く人々の給与が伸びる、伸びた給与は消費に回り、みんなそろってウハウハという構図を描いているのでしょうが、そんな絵に書いたようなウマイ話ならとっくにやっている。

ターゲットの2%というのは、この10年一度も経験したことがない数値。原油高、材料高で諸物価が値上がりした08年で2%程度だったが、ガソリン代や食料品が上がり往生したことを覚えているはず。その状況を目指すというだから、2%は相当な劇薬。政府が数値を掲げると、必ず便乗値上げ組みが輩出する。それに2%ということは平均だから数少ない0%から、なかには10%くらいまで上がるものも必ず出てくるわけです。

物価だけが先行アップして、給与アップがついていかないのだから、GDPの7割を占めるという消費が伸びることにつながらない。コイズミ内閣も同じような政策をおこなったが、規制緩和で儲けた企業は内部留保を積み上げて、給与には回さなかったから、経済格差は一層深まった。いまにつながる非正規、派遣の低収入労働者を大量に生み出した。

多くの国民の立場からいえば、給与や年金がアップし、経済の先行きが安定していれば、自ずから消費は伸びる。いま消費が伸びないのは、給与が安い、少ない手持ちをなけなしの金利の貯蓄に回して備えようといるからです。国や政治家や大きな企業本位の経済政策への暗黙の不信の表れでしょう。

年金生活者にとってみれば、いまのデフレは結構なことだ。暮らしに直結した物価が安いことになんの支障もない。金融機関、大企業の業績不振をカバーしてやっているゼロ金利政策だけはいただけませんけどね。どんなに多くの利息を損してきたことか。

たとえば、いま預貯金は定期でさえ0.025%くらいの金利。インフレターゲットの2%というのは、ウン十倍に相当する。なけなしの金利はパーになるは、日常の買い物はどんどん値上げになるはという事態は目に見えている。63%もの内閣支持率を支えるなかの多くの庶民が、そのとき悲鳴をあげても遅いのです。なにか威勢のいい強硬発言をすれば、いいことありそうと期待する心理構造は、橋下現象と同じですね。

弱者へ目を向けない安倍の経済政策を「アベノリスク」と言っていた女性政治家がいたが、言えて妙である。しかし、その経済政策よりも、なお危惧するのは、改憲、集団的自衛権の行使可能、国防軍創設です。この極右3本の矢の方がはるかに国を危うくします。
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