堺 残暑の陣 

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異常な暑さが続くなか、堺の市長選なんぞ考えますと、アタマが混沌・朦朧としてきますが、わたしの嫌いな橋下の「大阪都妄想」が仮にも陽の目をみるような情勢に傾くのは快くありませんので、異議ありを一筆書いておきます。

橋下の言う大阪都構想なんですが、この構想は地方分権に逆行する中央集権、橋下の資質である独断専行を存分に可能にする施策に過ぎません。橋下が都構想にこれほど執着するのには、この話題さえ常に前面に押し出しておけば、マスコミとB層を引っ張ることができるという計算と、おそらくきっと大きな利権が隠されているからだろうと思います。

そうでも思わないと、政治家になるのは国家国民のためでなく、名誉と権力を得られるからだという彼のトンデモ政治哲学にマッチしないからです。市民の幸せや豊かさなんぞ彼の眼中にないからです。彼の異常な権勢欲を満たしたいための妄想にすぎないと思っています。

なぜなら、都構想というのは、もともと府と市の二重行政の解消によって行政コストを削減しようというのが、表向きの目的ですが、大阪市と堺市の間には、そもそも二重行政がありません。都構想によって、両市民の生活が向上し、豊かな暮らしになるという話はどこにも触れられていません。だいいち水道や交通などのライフラインは複数の方がセーフティネットになるし、施設や病院や大学が多様であることこそ、生活の質を保証するものです。

さて、現在の堺市長の竹山某は、元大阪府幹部役人で、橋下知事時代に橋下の応援を得て現職市長を破って当選した経緯があります。しかし、いまでは橋下維新の大阪都構想に反対しています。これに対して、橋下は「裏切られた。だれのおかげで当選したと思っているのか」と今回の選挙を怨恨合戦に仕立てています。あちこち擁立予定者者にフラれて、自民市議から橋下人気に煽られて維新に移ったチンパンジー市議、西林某を対抗馬に立てています。

(維新旋風に浮かれて維新の会のノ―テンキな大阪市議候補が、橋下旋風に乗れば、堺市長選ではチンパンジーでもWスコアで楽勝できると豪語していましたので、今回の西林某候補者は、そのレベルと思い、こう言わせてもらいましょう 下記注参照)

橋下は「裏切られた」と恨みつらみを言いたてる方が有権者の情にウケやすいと考えているようですが、前回の堺市長選のころはまだ「大阪都構想」を橋下は表立って主張していなかったのです。大阪都などと話題つくりを言い出したのは、その一年後のことです。裏切られたなどいう非難は彼の得意な詭弁術にすぎません。竹山某を応援したのは、権力好きの橋下が自分の息のかかった、自由にコントロールできる首長を用意したかっただけだろうと思います。

今回、橋下維新がかつぐチンパンジー候補は、前回の市長選では、アンチ竹山で現職の木原市長の熱烈応援団をつとめ、当時、こう言って選挙戦に臨んでいます。

西林克敏の今日のつぶやき(2009年09月13日)いざ出陣!!
 「いよいよ堺市長選挙の火ぶたが切られました。4人の候補者によって激しい戦いが展開されていくと思います。全力で 木原敬介候補を支援してまいります。 地方分権を唱える知事(橋下のこと、引用者注)が、堺市長選挙に介入し自分の意のままになるように市政を誘導としようとしていることに憤りを感じて止みません。堺市民の底力で大阪府からの不当な支配に打ち勝ちましょう!!」


さて、その前回の市長選の結果は次の通りです。

当 136212 竹山修身 59 男 無新 前大阪府政策企画部長
  89006 木原敬介 69 男 無現 堺市長2期
  48631 小林宏至 66 男 無新 元大阪府立大教授
  18537 井関貴史 35 男 無新 堺高石青年会議所理事

西林某は、現職が落選すると、たちまち宗旨変えします。いざ出陣のときの憤りはどこへやら、落選した市長を裏切り、こんどは「不当な支配」をたくらむと罵倒したはずの橋下のポチになろうとしているのです。なんとまあ、政府閣僚から地方の木ッ葉議員まで、いかに政治屋が場当たり、ご都合主義であることか、呆れて果てて口アングリの言動じゃーありませんか。マトモな有権者の目でみれば、勝負あったかのような私利私欲本位の候補ですね。

さて、維新旋風が吹いた2012年12月実施の衆院選の得票率をみますと、

1 自民党          19.57%
2 公明党          15.78%
3 維新の会         36.98%
4 民主党          8.90%
5 みんな          5.43%
7 幸福党           0.30%
8 社民党          1.14%
9 未来党           4.04%
、、、、、
 
堺は人口83万人、この選挙の投票率は43%。おおよそ半分の有権者の三分の一強が維新に投票していました。

次の2013年7月実施、今回の参院選の得票率では

維新 10万1000票(29.1%)、
公明 7万3100票(21.2%)
自民  7万3400票(21.2%)、
民主 3万1200票(9.0%)
共産  4万3900票(12.6%)
その他2万4500票(7.1%)
計  34万7000票(100%)

堺の有権者は維新支持が多いが、前回衆院選よりは確実に減っています。

今回の市長選が「維新対反維新」の構図で公明が維新支持とすれば、得票数を単純に合算で維新・公明で17万4000票、自・民・共で14万9000票となります。維新が優勢ですが、政党選挙と首長選は性格がことなりますし、なにより、今回はまだ各党派の合従連衡の模様が描けていません。

維新はもともと確たる組織がなく、あるのはフワッとした風まかせ。いわゆる浮動票だのみですから、タレント弁護士の出身母体でもあったいまどきのテレビ屋と似たようなもので、良くも悪くも話題にさえなれば視聴率(得票)が稼げると思っているのでしょう。

いまのところ態度を鮮明にしていますのは、共産党が反維新という立場で現職支援をすでに公けにしてるだけ。ごく一般的に考えられるのは、橋下は自民本部のアベとよく、自民府連とは犬猿の仲。自民内部にジレンマがあること、公明は先の衆院選で議席回復を期待して維新と選挙協力して、議席を奪回した経緯があり、借りができているが、都構想にはあまり積極的ではないこと。政党レベルの本部と地方組織との思惑の不一致や地域利害が複雑の絡んで見通しが難しい。

ところで、現在の堺市会の議員構成は以下の通り。

公明党(12人)
維新の会(11人)
ソレイユ堺(10人)
共産党(8人)
自民党・市民クラブ(7人)
会派に属さない議員(2人)

公明党が第一党を占めていますのは、全国的にも珍しい政治状況。公明党がどちらに手を差し伸べるか、これは大きなポイントです。橋下は凋落著しい維新の党内情勢の引き締めとご当人の権勢欲を満たすために、それこそ独裁的に配下の国会、地方議員をチンパンジー支援に送り出すことでしょう。

いまや大阪だけが金城湯池になった維新。無茶苦茶な人海作戦をして仮にも勝利したとしたらと思うと、この猛暑に鳥肌たつ寒気を感じます。なぜなら、場当たりチンパンジ―が歴史的にも由緒ある伝統の自由都市、堺を橋下の言うがままに消滅させようというのですから、まことにもって真夏の怪談です。

いやーー、長くなりました。お読みいただいてありがとうございます。

(カットはGoogle引用)

注 2013年1月7日発信の維新の会、村田某のコメントです。

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(堺からのアピール教育基本条例を撤廃せよ)ブログから引用




                                  




イヤな感じ,続き

アソウ副総理兼財務相が、とんでもない暴言を吐いた。

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(2月、モスクワでのG20会議に出発するアソウ。マフィア・ギャングスタイルと顰蹙を買ったものです)

この男はろくに国語が読めないことは首相時代に露見していますが、今回の講演での「ナチスに学べ」発言は看過できない。呆れた時代錯誤の指導者という評価ではすまないどころか、国際社会でとうてい通用しない無知をさらけ出しています。即刻、辞任しなければ、この問題で日本は国際的な信頼を一層損ない、窮地に陥るだろうと思います。

アソウ(ハシモト流の表現にならえば)のバカアホ発言の要旨は報道によれば、次の通りです。

7月29日、アソウは東京都内でのシンポジウムで憲法改正論議は静かな環境でやるべきで、今は騒がしすぎるとの認識に立ったうえで、「ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていた。誰も気づかないで変わった。あの手口に学んだらどうかね」などと語った。

ワイマール憲法というのは、第1次大戦に敗れたドイツで1919年に成立。主権在民や男女平等の選挙、労働者の団体交渉権などをうたった進歩的な内容とされたが、 この憲法を骨抜きにしたのがヒトラー率いるナチスだ。33年、ヒトラー政権が樹立し、「全権委任法」を可決させた。この法律はヒトラ―(政府,内閣)がほしいままに立法権を行使できるというもので、国民を号令一下で操れる法律を繰り出して、以後、ナチスはポーランド侵攻はじめナチス帝国樹立やユダヤ人6百万人虐殺などに暴走、ワイマール憲法は事実上消滅したというのが、定説です。

余談ながら、あのハシモトが選挙で勝てば「白紙委任された」もので、以後、つべこべ言うなら「選挙で落とせ」という発言を常にするのは、このヒトラ―の「全権委任法」を念頭に置いていると思っています。彼が危険な政治家であることの重要な論証になります。前回に書いたアベ同様の危険人物だと思っています。

さて、こうした歴史を踏まえて言えばアソウ発言は、当然のごとくナチスの手口方を学んで日本の憲法を改定すればいいという明解な含意を持ちます。このような発言をした講演というのは、あのウルトラ右翼の桜井よしこが理事長を務める会。現職指導者の講演だから当然、番記者がついていたと思いますが、大手のマスコミはフォローが十分でなかった。毎日紙にいたっては今日(8月1日付け朝刊)でやっと三面に小さく掲載しています。相変わらずの鈍感さです。

大手紙がにわかに伝えだしたのは、いつものように外圧。中韓はいち早く批判しましたが、それ以上に大きな圧力としたのは、ユダヤ人の国際的な人権団体や米独の有力紙が問題視してアソウ発言をコテンパンに論評しはじめたからに違いない。日本のマスコミは、中韓の批判には軽視しがちで、欧米からの批判の弱い体質をここでも踏襲しています。とくにユダヤ系人権団体は、世界有数の強力なプレッシャ―団体で知られています。

その米国の代表的なユダヤ人人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」(本部・ロサンゼルス)は先月30日、直に批判声明を発表し、「真意を明確に説明せよ」と求めた。また、ナチスから政治家が学ぶのは、あのような愚挙を繰り返すべきでないとも皮肉を述べています。

近現代人類史の最悪の政治的暴挙であるヒト―ラ―ナチスを賛美あるいは称賛したあげく日本の憲法改正に応用せよ、などいう発言が公の講演でされるというのは、異常なことです。発言するアソウもアソウなら、そうした発言を歓迎する桜井よしこらのウルトラ右翼に悪寒がするほどイヤな感じを受けますね。このような手合いが跳梁跋扈する時代にほとほとうんざりしますね。

(写真はGoogle引用)

                ****************

と、ここまで書いていたら、ラジオの正午のニュースが、アソウが発言を撤回すると述べたと伝えています。バカ暴言を批判されると、たちまき撤回です。暴言→取り消し、撤回を繰り返すお粗末な連中ばかりですね。いまの世の中でいちばん尊敬とか信頼とから遠い存在になってしまった政界。いちばんの不幸は国民ですね。
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