We Shall Overcome

思わぬところで、思わぬ歌声を聴きました。懐かしく、心に響きました。

2月下旬、朝10時ごろ、沖縄・辺野古の基地反対闘争中の現場にいきましたら、なんと集まった人たちが、「ウイ シャル オヴァ―カム」を歌いだしたのです。みんな合唱しています。驚きました。

「勝利を我らに」*0 の歌が、辺野古基地反対の戦いによみがえっていたとは!! すぐさま学生時代の街頭デモの空気を思い出しました。
 
この歌は、黒人人種差別へのプロテスト・ソングばかりでなく、反戦平和運動の場でも歌われ、日本でもフォークソングの歌手たちが好んでうたっていました。もとは黒人霊歌だったそうで、讃美歌「勝利をのぞみ」にも取り入れられてきます。歌詞の一節はこうです。

1 勝利をのぞみ 勇んで進もう、
  大地ふみしめて。
  ああ、その日を信じて

辺野古に集まっている人たちは、おおかたは、キャンプ側とは反対側の歩道に小屋掛けしていました。座り込み600日というような看板も、こちらに移っていました。官憲に押し切られたのかどうか、基地ゲートは警備車が固め、デモの人たちは遠ざけられているのです。1年前とは、違った光景となってました。

日本の海と陸が治外法権の米軍基地にされ、日本の警察と民間警備員が、基地反対を叫ぶ同胞を力ずくで排除しています。誤った国策に翻弄される醜悪な光景がいつまで続くことか。

じつは沖縄へ行く日、辺野古問題について新しい動きがありました。米上院軍事委員会でハリス米太平洋軍司令官が証言。「普天間基地移設は辺野古基地が運用される2025年くらいにまでずれ込む。工事日程が2年ほどに遅れている」との趣旨を述べ、「日本に責任と義務がある」と言ってます。琉球新報は、一面トップ扱いでした。*!

これに対して日本政府は、これは米政府の正式見解ではなく、予定どおり2022年までに完了させたいとハリス証言を打ち消しています。*2、日本政府の発表よりも米司令官の言ってることが正解であることは、わかっています。なぜなら、在日米軍は日本政府と正式に制度的に意見交換をする場を定期的に設けております。その場で、事こまかく連絡調整が行われているからです。

3月からアベ政権が強行採決した安保法制が施行される今の時期になって、日米安保の緊喫重大な課題に見解の相違があるとは思えない。

屈辱的なことですが、日本は、米政府や米軍の意向に反するような独自の安全保障施策を選択できないのが現実です。ですから、ハリス証言のポイントは、日本政府は移設工事を予定通り行う責務があるということを改めて強調した点にあります。つまり、ハッパをかけたのか、日米双方の出来レースかでしょう。

この問題で、沖縄はもちろん本土の人たちが、ほんとうに「ウイ シャル オヴァ―カム」の日を迎えることができるのか、思えば暗然とします。まずはアベ政権を幕引きさせなくてはなりません。参院選で改憲勢力を抑えこまなければなりませんね。


*0 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%9D%E5%88%A9%E3%82%92%E6%88%91%E7%AD%89%E3%81%AB
   「勝利を我らに」

*1 2月25日 琉球新報電子版 http://ryukyushimpo.jp/news/entry-227644.html
     普天間返還は25年以降 米軍司令官、新基地完成「遅れる」明言

*2 2月26日 琉球新報電子版 http://ryukyushimpo.jp/news/entry-228407.html
    「ハリス氏発言、正式見解でない」 中谷氏、22年移設完了重ねて強調

読書2題

その1、文化勲章の芸人、森繁久弥は難しい言葉をたくさん知っていた。下に記すような言葉なんかは、ふだんの会話にも出てくるそうだ。

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『今いまさらながら 大遺言書』(新潮社)を書いた作家で演出家、久世光彦さんが舌をまいて感心しています。晩年の森繁宅を足しげく訪れてインタビューし、大遺言シリーズをまとめた面白い本の一冊です。

 蹌踉、柳絮、矍鑠、赫奕 烏滸 狭斜

閑人は読めることは読めるが、意味がわからない言葉があります。赫奕とか狭斜なんてのは、どういう文脈でなら使えるのか、わからない。森繁に限らず、昔の教養人というのは、漢字や漢詩に詳しい。彼も機嫌がいいと、李白や杜甫の詩を朗々と詠えたそうです。

森繁は旧制の大阪府立一中、いまの北野高から早稲田中退だそうだ。戦前のことですから、当時としては、インテリと呼ばれてもおかしくない経歴です。女優たちやらなんやらと、たくさんの艶聞も残していて、そのメモリーズも面白いけれど、酔うと漢詩を口ずさむなんて芸当は、うらやましい境地です。いまでは数少なくなった大正ロマンを思わす教養人だったのです。

閑人が生まれるまえに結婚し、職を求めて満州へ。敗戦時には妻子4人に義母を抱えて筆舌に尽くしがたい悪戦苦闘の引き揚げ経験をしています。希代の芸人、森繁久弥の芸達者というのは、そうした人生や世の裏表に通じた体験から生まれれたにちがいありあせん。いい本でした。

その2、いろんな生活習慣にかかわる成人病と、その病気の予備群を抱えていますので、ときどき殊勝にも、健康本を読みます。こういうハウツー本を読書というのは、多少、気が引けますけれど。

kama.png

野生のライオンやクマに糖尿病や高血圧患者(!?)はいない。人も本来の食生活をしていれば、こうした疾病にならずに済むと自ら実践もしている本を読みました。医師、釜池豊秋さんの『糖質ゼロの健康法』です。

釜池さんの説くところでは、数百万年に上る人類の歴史では、穀物を食べられるようになったのは、耕作を覚えたわずか1万年くらいまえからで、その先の長い長い歳月は主に肉食であった。また、一日3度の食事という習慣は、ほんの百年、二百年くらいまえからのこと。それまでは、朝夕2度はいいときで、たいていは、食べられるものがあるとき喰いだったらしい。

この野生動物に成人病はない、人は本来、肉食で、一日3度食は習慣に過ぎないーーーなどに着目して成人病、とりわけ糖尿病や高血圧症を防ぐには、糖質を食生活からしっかりと遠ざけた方がよい、と結論づけています。

つまり、三大栄養素とされる、たんぱく質、脂質、糖質のうち、糖質である甘いものは、もちろんのこと、ごはん、すし、うどん、そば、ラーメンなんかはもってのほか、粉もんといわれるお好み焼きやタコ焼き、焼きそばやスパゲッテイもダメとなります。果物も要注意。すべての果物は糖質のかたまりでもあります。

となれば、閑人がよく食べるものは、ほとんどアウトとなります。提唱者の釜池さんは、宴会食でも肉と魚だけに手をつけて、あとは残すと徹底しています。肉と魚と野菜をうまく回す食生活が、アナタの成人病を救うというわけです。うーん。なるほど一理も二理もあるような気がしてきます。

成人病のデパート化している閑人は、とりあえず好きなラーメンをやり玉に挙げました。口にしないことにしました。朝はヨーグルトとコーヒーや牛乳。昼は、玄米のシリアルを食べることにしました。ごはんはもともとあまり食べない方ですが、これは玄米入りに改めました。肉類は嫌いでありませんので、夕飯の采は、野菜多めでトンやトリの具たくさんにしてもらうことにしました。

さて、効果は、それなりにあるかどうか。ただし、アルコールを制限するつもりがありませんので、閑人の決意には、穴があります。

(写真はGoogle画像検索引用)


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