彼岸の墓参り


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お彼岸に亡父、亡兄の墓参りをしました。
久しぶりです。春秋のお彼岸、お盆と年に三度も慣習的な機会があるのに、ここのところ、ずっとごぶさたでした。不義理なことです。

この墓は亡父が生前に用意したものです。日常的に父とあれこれ話すことがありませんでしたので、長くその存在さえ知りませんでした。なんでも場所柄から、「いい景色が眺められるだろう」とか言って、山の斜面にある墓苑の一角を選んだそうです。

亡くなったあとは、せっせとお墓参りをしたものですが、結構遠いところなので、当方ら遺族もしだいにトシをとってくると、クルマで行くのがしんどくなります。バスや電車を乗り継いでいくとなると、半日がかりです。

墓地選びには、お参りする遺族のことも考えなくてはならない。地方にお墓があって、都会に出て暮らしている人たちにとっては墓守というのが、たいへんな重荷になっていると聞きます。訪れる人も絶えて、夏草ぼうぼうとなり、、、、そんな光景が少なくありません。

当日、見ていると、お花をもって家族で参ってきて掃除をしたり、ひとりだけの老女がしゃがんで、草むしりしていたり。足早にやってきて、お花を添える、合掌するや、戻っていく早業の人もいます。なにか他に用事があったのかもしれません。そのようなせっかちな墓参もありかと見送りました。

お墓のなかにはなにもありません。遺骨の歳月とともに土に還っているでしょう。墓石に向かって花を供え、線香をあげ、手を合わせるのは、ほかならぬ残された人の気持ちのありようです。

そうすることで、故人とのかかわりをふり返ったり、癒されたり、和まされたりしますが、お墓の主は与かり知らぬことです。先祖供養というのは、生きている遺族の気持ちを穏やかにするメンタルな行為です。

昨今の葬儀事情や墓地事情にはビジネス絡みのことで、いろいろな動きや不具合が伝えられていますが、ことは、あくまでも遺族に内面の問題ですから、気持ちが納得できるものなら、どんなかたちでも供養になるはずです。

当方はアウトとなれば、亡父、亡兄の墓に入りますが、そういうものがなくて、自分自身で墓を決める立場であったとすれば、墓地は不要です。生きていてこそ、なんぼのもので、亡くなったあとのことは、知りませんよ、そういう考えをするたちです。

それでは遺族の無責任だという声が聞こえてきそうですが、供養というのは、遺族の諸般の事情しだいのもので、あれこれ言い残すことは逆に負担を与えるようなものです。死者が生者を制約するのは、行き過ぎです。

すでに兄の亡くなったトシをはるかに超えて、亡父の享年と同じトシになりました。いろいろあったが、よくまあ、生きながらえてきたものだ。お供え下がりのビールを飲んで、青い秋空が、いっそうまぶしく感じられました。

掘りごたつ ミドリムシ

朝晩、ひんやり。夜明けごろには、目がさめて肌掛け布団をからだに引き寄せます。

うつらうつらしつつ、この冬は、掘りごたつで過ごそうかと思いつき、久しぶりに和室の畳を上げてみた。熱源になるヒーターがいかにも古い。といっても、まさか炭や練炭ではありませんが、いまや台湾資本傘下になった、あのS社製のもので、ネットで品番をチェックしても、もうみつからない。

ネット上で大手の家電のP社の商品を見つけたが、メーカーHPでは、生産中止とあった。そうなんだ。掘りごたつというのは、暖房道具としては、もうお役御免なのかもしれない。どこの家でも冷暖房はエアコンが普通になっています。あたらしい家を建てるにしても、掘りごたつを設置しようとは考えないにちがいない。

テーブル式のコタツはまだまだ重宝されているけれど、堀りごたつを使っている家庭というのは少ない。いまでは寒い地方の農家の居間に残っていたり、ちょっといい雰囲気がウリの居酒屋なんかにしか残っていないかもしれない。ぬくぬくの掘りごたつに足をいれて、焼酎なんか飲むのは、いいもんだけど。

ネットをいろいろ当たってみたら、よく知らない、、、閑人だけかもしれないが、、、中小家電メーカーが販売していることわかり、購入しました。熱源はハロゲンヒーターです。そういえば風呂場続きの洗面所を温める温風器もハロゲンヒータです。むかし、石英管ヒーターというのがあったことを思い出します。

いまどきの家電らしく、新しい掘りごたつヒーターにもリモコンがついているのが面白い。無段階で温度調節が可能とあります。だいたい、掘りごたつなんかに足を突っ込んでいる状態では、動き回われない。手元のダイアルで「強中弱」を調節すればすむことです。必要性より利便性をうたう方が勝ってるわけだ。

さて、この冬は、掘りごたつにこもり、本を読んだり、DVDを見たり、ビールを飲むんだり、たぶん冬籠りとか、冬眠とかといいわけして、うウトウトする時間が長くなるだろうな。


「ミドリムシあります」。いつも通り抜けるスーパーで、通路に面して開いていた健康美容・食品店のポップが気になっていた。ミドリムシってなんかな。虫が健康につながるって、どんな虫かな。アオムシやアカムシならわかるけれど。なにか秘薬のようなものか。

通るたびに、そう思っていたが、特別、調べてみることもなかったところ、二、三日ごぶさたしている間に、店仕舞していた。健康志向が高まるご時世だから、けっこう流行っているんだと思いこんでいたので、びっくり。

やっと調べる気になった。「ミドリムシ」というのは、なんと胃腸や便秘に効くとされるサプリメントと知った。テレビとかで効果が紹介されたことがあり、ひそかな人気商品であるらしい。

元の素材は、ムシではなくて、水のなかにいる動物とも植物とも区分けがあいまいな、気味悪そうな微小生物。顕微鏡でみると、緑色をした体が伸びたり縮んだり。ムシのように見えなくもないとか。栄養価が高いものらしい。

孫娘がまだ中学生のころ、「美少年ありますって、どういうこと!?」と気色ばんで尋ねたことがあった。街で見かけた店先の張り紙をみて、年頃らしい反応をしたとみた。

「あのなあ、”美少年”ちゅうのは、熊本のお酒の銘柄や。焼酎の名前にもある」
なあーんだ、という顔をしていた孫娘がかわいらしかった。



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(写真はGoogle画像検索から引用)

マエハラの怪

こんど民進党のトップに就任したマエハラって、どんな人物か。

旧民主党結成の時からの生え抜きで、短い期間だが、すでに党代表になったほか、政権時代には国交相や外相など要職を歴任しています。しかし、どんな政治的業績があったのか、いまいちはっきりしない。キャリアからして、知名度は多少あるものの、その考えや理念がよくわからない,というか、理解しにくい。

すったもんだの末、船出したら、いきなりヤマオ・シオリ絡みの人事でつまずいた。党いちばんの花形をかばうわけでもなく、離党届をあっさり受理してしまった。あれとこれとは次元が違う話という大人の抗弁もしない。

来月には衆院補選が三選挙区であるというのに、なんともお粗末な船出とあって、これではアベ政権に対して反転攻勢といった勢いがありません。

そもそもマエハラという政治家は、これまでの言説やエダノと争った代表選の論点などから、はっきりしていることは、重要なポイントでは自公政権の対抗軸になる気がないようです。政権奪取を図るという大望が感じられない。野党の指導者という気迫や情熱が感じられない。

それが最もうかがえるのは、この国の憲法問題や安全保障面の考え方にあります。つまり、彼の持論は

一、改憲論者で自衛隊を憲法上で明記する、     (現政権と同じ)
一、従って集団的自衛権の行使もやむえないこと、 (安保法制容認)
一、対米重視。                     (現政権と変わらぬ姿勢)
一、中国の脅威論者で、防衛力強化に寛容であること。  (現政権と同じ)

こう並べると、自民党の考えとと変わりがない。こういう考え方の持ち主なら、なんで初めから自民党から出馬しなかったのか、不思議でならない。

もともと京大教授、高坂正尭に師事して、そのススメで松下政経塾を経て政治家へ。高坂は昭和後期の國際政治学者で、現実主義的な保守の論客の第一人者、自民党の政策ブレーンでもありました。道筋から言っても自民党で歩むのがふさわしい。

そういえば、絶頂期でもてはやされていたころの維新のハシシタに共感をしめし、連携を探ったと見られる過去もあります。今回も維新へ連携を持ちかけた話が伝えられています。野党の立場からすれば、維新は自公政権の補完勢力にすぎない活動をしているにもかかわらず、です。

ALL for ALL。これがマヘハラがアピールしている目玉政策。消費税を増税した税収を雇用や社会保障に回す。みんなのためにみんなが、、という仕組み。5%,8%と消費税を上げた自公政権も、値上げ理由は同じだった。ところが、大企業の法人税を下げたり、防衛装備に充当して、結果的にはウソをついています。消費税増税論者はカネ集めに熱心だが、いったん取り込むと、本来の趣旨とは逸脱します。、.

いずれにせよ、マヘハラは革新性がきわめて薄い立ち位置です。こうした人物が再び代表に選ばれるところに民進党の曖昧さが目立ちます。政権批判、政権打倒を目指さない野党って、なんのための野党なのか、存在理由がとぼしい。

民進党は下野してから低迷の一途。比較的、支持者が多かった東京や大阪など都市部でも国政、地方議員は壊滅的状況にあり、近年は各種の世論調査で常に5%前後の支持率しか得られていない。彼は草分け期から深くかかわり、衰退の推移を身をもって体験してきたはずなのに、党勢浮揚のために努力した実績が見られない。

民進党に望まれている最大の期待感というのは、健全な二大政党化の一翼を担い、民主主義によって政権交代を可能とする政治システムの構築にありましたが、自公勢力に比べて、あまりにも非力になってしまった。仮に足元から揺らぐアベ政権の敵失にに乗じて、議席を10や20増やすことができたとしても、政治的動向に大きな変化はない。

国民にとって重大関心事である憲法問題で自公改憲勢力を阻む力にならない。彼は前述のように改憲論者であるから、この点では、大筋では自公と争点化するつもりがない。ですから、「改憲阻止」を最大の共通点とする「野党共闘」に乗り気でない。

この6月にも4野党党首が合意した「九条改悪阻止」や衆院選候補者の調整といった戦略を「見直す」と公言しています。9条論では加憲論者であり、共闘面では共産党排除論者であります。

支持率がひとケタばかりの4党でさえ、過去の国政選挙の選挙区ごとの得票率を合わせれば、自公を上回っているところ、互角であるところがほとんど。だからこそ小異を捨てて大同につく統一戦線が喫緊の課題なのですが、それを敢えて取り組まないとするなら、政権に対する対抗軸を手放したと同然ではないか。

一体、民進党は、執行部を総替えしただけで、どれだけのノビシロがあるというのだろう。マエハラが自公と違う点といえば、経済政策で所得格差の是正と社会保障面の充実を強調している点ですが、この面では、現政権は対応策で争点ずらしができます。

現政権の対峙する理念も戦略も示せないようでは、与野党が政権交代を可能にする二大政党化の確立は、夢のまた夢です。
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