偽善系Ⅰ、Ⅱを読む

二分冊で、日垣隆の本を読んだ。

とても面白い。視点が常識に留まらないから、なるほど
と合点することが多い。前は立花隆、今は内田樹の言説が
とても面白いが、この著者は、イケイケドンドンのエネル
ギーいっぱいに既成の権力や論説がどれほどアホらしいか、
理不尽であることかを突破していてゆくバイタリティや分
析力は、非常に愉快である。

辛口評論家で知られる佐高信を「マッチポンプのサタカ」
と切り捨て、総会屋雑誌編集者出身の有名なりたがり
性癖と手口を完膚なきまで暴露している。言われてみれば
矛盾だらけのご都合主義者だが、こうした人物が論客と
して、マスコミが有り難がる背景への切り込みも欲しい
ところだ。

マスコミには、おおむね、ろくに主張は持たないが、一つの
企画の都合のいいエンディングのために、ご都合主義の弁舌
巧みな人物を重宝している。そういう需要に腰軽く対応して
くれる人材?が、時間競争をしているマスコミには、どうし
ても必要なのだ。

この関係がいったんできあがると、その人材?は、記事ない
し番組の座りがいいように、「賛成論」も「反対論」も「折
衷論」も取り揃えて、ちゃんとしゃべり、いい方を使ってく
ださい、なんて言ってる現場があるのだ。つまり、マッチポ
ンプのサタカの背景には、もっと組織的なマスコミのマッチ
ポンプ体質があるのだと思う。

雑誌での対談進行役の田丸美寿々のタテ前と本音の使い分
けぶりを数行の記事で活写していて、おかしい。タバコは
勘弁と言ってる著者の目でぷかぷか吸った挙句、写真撮影
の際に灰皿をテーブルの下の隠す田丸。そういう細かい
叙景描写で、田丸のお里がいっぺんに知れる。

人物月旦のほかに「少年法」の問題点や刑法上の「心身喪失」
の扱いや、長野県に見られた地方政治の腐敗などを俎上にして
面白かった。

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