妙なCM添書

テレビなどのCMに妙な文言を見るようになった。TV事情に疎いので、気がつくのが遅いかもしれないが、画面の目立たないようなところに小さな文字で、お断りのような文言がある。なんというのか分からないので、ここではCM添書と呼んでおこう。たとえば、こうである。

「発毛には個人差があります」
「個人の感想です」

前者は発毛剤だか、その技術だかを扱っている会社のCMである。当たり前のことをわざわざ断るのは、どいう了見なのか。CMで言ってた通り生えないぞ。そういう文句を言うユーザーが多いのだろうか。生えない人はバラバラに存在して、組織化されていないだろうから、集団で会社に文句を言ってくるとは思えない。つまり圧力団体対策ではないだろう。

だとすれば、これは、生えない人のケースを想定して、予め口封じというか、お詫びというか、注意喚起をしているのであろう。効果が現れないときの言い訳である。言い訳が先行する、そんな妙なモノの売り方がまかり通るのが不思議である。

後者の場合もそうである。なんたら栄養剤とか健康増強器具とか化粧品のようなものの販売CMに多い。それらのユ-ザーがいかにも快適になった、ぴったしで喜んでいるという映像を見せておいて、個人の感想です、と。これもおそらく苦情が出ないように、予め予防線を張っているのであろう。

ネッ、個人的な感想で、効果は人さまざまなんですよ。
ほれ、人の体質や暮らしの環境やストレスはみんな違いますからね。

会社側はこう言ってクレームに対処する言質を提示しているのだろう、と想像する。こういうのは誠実とか良心とは言わない。こういう重要な告知事項は、マンツーマンの対面のときに言うべきことではないのかな。もし誠心誠意、個人の感想ですを提示したのなら、ぜんぜんダメだった、ひどいインチキでしたよ。そういう個人の感想も公平に見せるべきではないか。

これらの添書を他の販売商品にくっつけてみると、いかに妙かがわかる。

ラーメン屋さんや料亭やホテルのレストランが、店の入口に「当店の味が美味かどうかは個人差があります」。

ブランド店舗やブランド衣料メーカーが、かっこいいモデルを見せておいて「似合うかどうか、個人差があります」。

証券や銀行など金融機関が、儲かるかどうか、「資産形成には個人差があります」。一家団欒のむつまじいそうなTV好みの豊かな幸せ家庭のCM映像を見せておいて、「個人の財力の事情です」とかの添書をあることを想像してみるといい。

これらCM添書に共通しているのは、提供商品についてCM提供側が免責を求め、ユーザー側に責任を転嫁しようとしていることである。つまり、ワタシ的には、こういう添書がついたCM製品には手をだしたくないという結論である。

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