北の後継者

北朝鮮の三代目について話題がにぎやかである。

元はといえば、人民の崇高な公平平等を期した国家体制なのに、初代にしてもう王朝制度のように世襲で国家リーダーの後継者を定める専制独裁国家に化けてしまった。浮き世離れ、時代遅れの体制をつくっているのだから、ちょっとまともに論議しても論議の対象にならない。自由と民主主義の体制内にしても世襲議員が抱えるような特権が問題視されているが、ちょっとそれとは次元が異なる。

北の体制の異常性や核開発疑惑等で、この国は国際社会の憎まれっ子になっているが、憎まれっ子などという愛嬌のある存在ではなくて、もはや國際社会の大方の潮流から持て余されているところがある。しかし、かつて血盟関係だった中国はいまも基本的には北を庇護している。北が崩壊して国境沿いに米軍が駐留するような事態を避けたい。ロシアもまた昔のよしみを大切にしている部分と南側の出口を確保するため、おいそれと、ないがしろにはしない態度をときおり示している。

日本は北を宿敵と看做しているが、朝鮮半島に分断国家生じた歴史的理由を顧れば、北が日本を眼の上にタンコブと見ているのはやむ得ない。向うから見れば許しがたい存在であろう。日本が北を宿敵視すればするほど、北が感情的になるのも仕方がないことだ。

いま日本政府は拉致問題と核開発をいちばんの盾に北を非難、強硬制裁を叫んでいるが、日本は戦後60余年、北との間のちゃんとした会話が通じるチャンネルを醸成してこなかった。何事もアメリカに追随してきたから、アメリカが迷うと、何をしていいかわからない。まして北から無視される(ふりをされる)と、いっそうなにも解決しない。

日本は、北との関係のなかで、いちばん大事なこと、つまり国交正常化を図るためには最善の努力をする。その一本道だけは常に開けておくという方策をとることを怠ってきた。北がいろいろ策略している
きついイヤガラセは、正常化ルートを堅持していれば、そうとう緩和されるか、起きなかったであろうと思う。

まだ学生のような三代目が一人前になる前に、体制の崩壊があるかもしれないが、国連加盟の主権国家の崩壊を願望して、方策を怠るわけにはいかない。名前ばかりで実効性のない拉致担当特命大臣などという国民を目くらませするような閑職ををやめて、北との正常化促進担当大臣を置いて、問題の解決に奔走すべきときである。そっちの方こそ、急がば回れである。

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