選挙の怪

民主の大勝で終わった総選挙。

その一、事前の各種予想通りの結果にほぼなった。「週刊現代」の二回目の調査では驚異的な390議席という数字が出たが、それにはとうてい及なかったけれど、新聞各紙の「300超す勢い」、「300うかがう」予想は、その通りになった。

これらの予想は選挙序盤の情勢調査からであるが、そうだとすれば、もう有権者ははなから民主に決めていたわけで、番狂わせの風は吹かなかった。駆け回って絶叫した運動の成果で、変化が起きることなないんだということを証明した。つまり、投票は第一印象というか、最初の思い込みで決まるということか。

その二、小選挙区と比例代表制えの重複立候補によって復活当選というのは、ワケが分からないシステム。やめたほうがいい。小選挙区で落選した連中が、何食わぬ顔で比例で復活しているのは、ゾンビの蘇生みたい。気味の悪い現象だ。今回は自民の閣僚の大物クラスが次々とこの制度で復活しているので目立つのだが、解せないことだ。小選挙区の有権者が 不合格と判断した人物なのだ。小選挙区の民意はどうなるのか。あわせて衆議院議員には小選挙区勝ち組、比例単独勝ち組、重複立候補復活勝ち組の三種類がいることになり、この表記の順番にエライさん、という差別感を生むね。これは!!

比例代表制といえば、もう一つケッタイな話。近畿ブロックで勝ち抜いた民主は名簿搭載人が不足した結果、3議席が自民と公明に割り振られた。まったく民意が異なる政党所属者が当選する仕組みは納得できない不合理。想定外のことであったかもしれないが、名簿からはみ出してしまう権利の場合は無効ということにすれば、すくなくとも民意の反転は起こらない。なんのために選挙しているのか、根本がぐらつく馬鹿馬鹿しい規程である。

その三 幸福の何とやら党が大量の立候補を擁立したが、あれは本気で当選を期していたのか。どうも選挙を利用して、全国の信者数の確認をやったのではないか。そう勘ぐりたくなる。かつて共産党などは当選を度外視して自党の党勢の伸縮度合いをしているのではないかと見られたことがあった。立候補は国民の権利だから、どなたが何人出ても結構だが、大金をはたいて選挙で信者の数を押さえてみるのは、ご苦労さんなことである。

その四、自民惨敗の原因の大きな理由の一つにアベ、フクダ両投げ出し首相、アソウ漢字読み違え首相のええ加減さに有権者が強い不信感を持ったことは言うまでもない。彼ら3人は議院内閣制のおかげで国民の信託を受けることなく位人臣をきわめられたのに、お粗末の限りであった。この結果、全国的には自民退場の大波が寄せられたが、このお粗末クンたちは、再選された。

この不愉快な結果は、一に彼ら選挙区の有権者の意識による。彼ら3人は封建領主、あるいは不在地主的立場にあり、有権者はいまもって彼らを地縁に結びつく郷土のチャンピオン、おらが国のお殿様と信じてやまないのであろう。フクダはさすがに息があがりそうなとことまで追い詰められたが、アベ、アソウは楽勝している。

デキが悪いやつほど可愛いという屈折した感情が、かの地の有権者にあるのかもしれないが、思うに、このような殿様への忠誠、寛容の精神に満ち溢れた井戸中の蛙的有権者の意識があるかぎり、選挙をなんべんやっても、まだまだ政治の近代化はムリかもしれない。政治の主役は、有権者の手元にあるのに。

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