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立ち上がれ日本

という党名の新党を自民脱藩の5人が立ち上げた。

平成の怪事である。平成の七不思議というか、平成の政治的泡沫と、後世の政治史に一行で済まされるか、黙殺される出来事じゃないかな。

5人組は現状の自民では政権奪還は不可能だから、可能にするため同志を募り、一大政治勢力を構築したいそうだ。
新党の大きな狙いは、そこにあるとしても、当面の政策は、郵政民営化の促進と自主憲法の制定だとしている。反民主党、非自民党という枠組みだそうだ。

ようするに一言でいえば、歴史の時計を戻したいようだ。時流に抗すると言っても、リベラルの革新ではなくて、ナショナリズム傾斜の復古調と言う線らしい。

こんなことで世論の喚起を促すことができるか。
世にシンパを増やすことが可能か。

5人の平均年齢は70歳という。発起人になって5人組を煽っている石原慎太郎は77歳だという。

日本の近現代史で、こうして高齢者層が世の中の動向を変えたことはない。明治維新も「大東亜戦争」の惨敗も、経済大国化を計った高度経済成長期も、事の良し悪しを別にして、世の中を動かしたのは、みんな若いモンである。世界史でもそうだろう。

世の中の進歩、変化に大きく貢献した発明、発見の類でも、社会の制度設計でも、こうした高齢者層から生まれた例を知らない。高齢者層というのは、筆者もそうであるが、新しいことにはもう適性を持たない。持てるのは、せいぜい行動を伴わないが、温故知新の気分である。

新党結成シーンのTVを見ていたら、シンタロウがインタビューに応えて「どうですか、いまのような事態に、いまの三十代や四十代の人が立ち上がってますか」と興奮してマイクを握っていた。若いモンがやらんから、ワシらが立ちあがったといいたげだった。そうなんだろうが、こればっかりは、なんとかの冷や水であろう。

若いモンにまかせれば、それでいいのだ。

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