新聞販売の過当競争

この話は、結論からいえば、百年河清を待つような話で、実は議論しても仕方がない。新聞販売業界の永年の宿弊である。死ななきゃ直らない話である。

朝の新聞のチラシにまじって「ご愛読者の皆様へお願い 戸別配達制度を守るため! 新聞の正常販売のご協力を」というチラシが入っていた。

ああ、まだやっている。こういうチラシが入ること事態、正常化していないことを認めているわけだ。昔から新聞販売に伴う過当競争は、鍋釜競争と言って、新聞本体のほかに、さまざまな景品をつけて勧誘するのが常道。

このようなチラシは、ムチャクチャな不当販売競争の内幕を隠蔽するために、正常化努力をする姿勢を見せているだけである。努力するふりを見せるだけであるから、すぐに元に戻る。ある期間すぎりと、また同じことをやっている。

このチラシの手前勝手なことは、「正常販売にご協力を」とあるように購読者へ責任を振っていることである。どこの世界に商品を売っている者が、買う側に「正しく」買ってくださいと注文をつけるとろがあるか。

自宅にいる機会が多いから、この新聞勧誘の連中のセールストークをじかに、あるいはインタホン越しに聴くが、こういったことを言う。

一年取ってくれたら、4ヶ月分、タダにします。
三年取ってくれたら、一年分、タダにします。

この条件を聴いても、現在の新聞を代える積もりがないことを告げると、最寄りのスーパーの買い物券1万円分をつけるという。このほか、中型液晶テレビ、ビール1ケース(350ML,24本入り)、洗剤一年分をつけるなどという。

また、こうも言う。いまの新聞を一年後、二年後に辞めて、当方の新聞をとってくれる契約なら、洗剤を上げるなどと言う。特別の割引を約束する。

要するに、一部でも新聞の部数を伸ばすために、本体の定価などどこ吹く風で、不当割引競争をやっていて、その競争の重圧に耐えられなくなると、業界の内輪で正常化の旗を掲げて、おそらく一時休戦するのである。

新聞業界は本体が正論や大義名分の言辞をまとっている一方で、そんな正論なんて足蹴にするような不当不正な商慣習を続けていている。

おおかたの読者はもう定価で新聞を購読するのは、正しい買い物ではないと思っている。言うことと、することとの乖離の深さが呆れられているのは、政治家並みである。新聞は日々墓穴を掘っている。昨今の新聞不信、業界不振の大きな原因の一つであろう。

新聞業界は、再販制度を特権的に守ってもらいながら、法的庇護を受けている理由を自ら損なうようなことをしているのだから、罪が深い。この新聞業界に身を置いたものとしては、ほんとうに憂慮せざるをえないが、いつまでたっても自浄力がない。

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私はこれで辞めました

私は、某新聞の読者でした。
家庭欄等が充実していて毎回楽しみに読んでいた。
なので他の新聞社の勧誘は断っていた。
そして時々入る正常販売のチラシが入っていたが、知人は1年おきに新聞を変え、ビールや3ヶ月等ただにしてもらっていた。

変な話で浮気しない真の読者にはサービスしなくて浮気者の読者にサービスする新聞社に愛想を尽かし、新聞を止めてしまった。
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