『裏支配ーーー今明かされる田中角栄』を読む

musuko1


田中角栄は、貧しい田舎出身者であったから、食べ物も単純なものが
大好きだった。

なににでも醤油をぶっかけて食べた、稲荷寿司の醤油をつけて、鰻重にも醤油を掛けて、いったん蓋をして蒸らした、焼飯も醤油味。つまり濃い味が好きなのだ。そして家の子郎党が集まる新年会のお正月料理は、ぶりダイコン、ソーセージ、稲荷寿司の三種類だけ。これを大皿の大盛りして振る舞い、御本人もばりばりソーセージを食らうそうだ。ウイスキーは、きまってオールドパー、日本酒は{角栄」銘柄。

こんなことも書いてある。その新年会が終わると、角栄は毎年沈没する。二日は佐藤昭宅、三日は辻和子宅。いずれも角栄の愛人であり、認知した子どもがあわせて三人いる。正妻の娘、真紀子が、この状態をにらんで心穏やかであるはずがない。真紀子は父角栄嫌いで育つ。父子の
執念の愛憎が生まれる所以である。


こうした事情は実は、この本のなかでは些事にすぎない。角栄がロッキード事件で逮捕されて、起訴、保釈されてから、脳梗塞で倒れるまでの最後の一年間、話の聞き役となったTBS記者による日本の政党政治、国会運営、官僚たちの内幕を書いた貴重な読み物である。ドロドロの泥沼で権力闘争を繰り広げる政治家たちの生態を描いて面白い。
 
 筆者は国民のよる国民のための政治を確立することを望んでおり、その手立てとして国会審議を一切の編集や解説抜きに、ありのまま放送
する「国会テレビ」が根づくことを期待し、尽力している。情報の公開
こそ、正しい政治の基本であるという。
        
          田中良裕著 講談社文庫




























セージ、

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