反維新 共産党の戦略

今朝の新聞報道によると、今月末の大阪市長選に立候補を表明していた共産党候補が、立候補を撤退するということです。これは共産党としては異例の判断ですが、近来、稀に見る賢明な選挙戦略ですね。大いに歓迎します。

なぜ選挙間際になって、取りやめるかと言えば、独裁政治を目指す橋下候補(予定)の足を公然と引っ張るためだそうです。ぶっちゃけていえば、共産党は独自では勝ち目のない大阪市長選挙に出ますと、結果として反維新勢力の票を分断することになるので、この際、立候補を見送り、反維新力を結集しようということだと思われます。平松候補(予定)を推薦したり、支持表明をする訳ではないが、共産党票を反維新戦線に回したいということでしょう。

共産党は、いま大阪市会に8人の議員がいます。この春の市議選では共産党票は合わせて11万300票。10年の参院選比例区では10万票を獲得している。この票勢からして、大阪市内の有権者でざっと10万票の基礎支持層がいるものと思われます。この人たちが、行き場を失った票を反維新候補に投票すればいい、という読みでしょう。

共産党の選挙戦略はながく衆院選でも全選挙区に立候補を立てていた。まったく勝ち目のない情勢なのに全区立候補を擁立する狙いは、党の宣伝、党勢の数値把握、党員ならびにシンパの結束強化などが、主たる理由だと思われますが、その一方で、野党票を分断していた。共産党を含む野党票が結束していれば、たとえば、唯我独尊の保守頑迷候補に勝てていたケースは枚挙にいとまがない。自治体の首長でも衆院選挙区でも、そうした事例が多くあり、共産党の選挙戦略は結果として、たとえば、自民候補の当選を支えていたことになりました。こうした選挙戦略に近年、批判が集まり、衆院選では全区立候補をようやく見直しています。

大阪市長選のような大きな選挙で、共産党が独自の候補を取り下げてでも橋下候補の当選を阻止しようというのは、よくよくの危機感の現れだと思います。橋下さんは、知事の現職時代に「政治は独裁でなければならない」と
公言しています。橋下候補は、持論の大阪都構想を独裁で実現しようというハラのようです。

いまの世に、このような反民主発言をする橋下候補について、雑誌『新潮45』11月号では「危険な政治家、橋下徹研究」を特集しています。

そのなかで、こんな記述があります。『孤独なポピュリストの原点』(上原善広)では高校時代のラグビー部員だった同窓生が「彼は要領がいい、サボリで、平気でウソをつく」と語っていますし、『大阪府知事は病気である』」(野田正彰)は、幼少期からの橋下候補の言動を分析して、彼は自己顕示欲型の人格障害者と診断しています。あるいは『盟友・紳助が抱える時限爆弾』(一橋文哉)は、橋下候補が政治活動費で「寿司はせがわ」(はせがわは紳助の本名)で夕食をとっていることや紳助が引退会見をした夜遅くに橋下候補が慰労のメールを送っていることを明らかしています。警察から組織暴力団の「芸能舎弟」と認定されている紳助の持ち番組の出演したことから大衆迎合の人気を得た橋下候補の危うさを浮き彫りにしたいます。紳助に刑事責任を問うような事態に発展すれば、いっそう両者の関係が明るみの出るかもしれません。

まあ、視野をおおいに広げて言えば、一地方の知事、あるいは一政令都市の市長候補が、政策や選挙戦略や人格について、これほどマスコミの批判を浴びるのは、珍しい。まことに、おかしな異常な話です。橋下候補が、仮にも大阪市長の座にすわりますと、次は平然と任期を放り出して、国会への進出を図るでしょう。彼はヒトラーを崇拝したいるそうですから、独裁政治の首領を目指すにちがいありません。こうした悪夢を見ないですむような成り行きを切に望んでいますね。

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