PC遠隔操作による誤認逮捕

PCを科学的な知識がないままに愛用しています。つまり、電気冷蔵庫やレンジの科学的な仕組みを知らないで使っているのと同じような気分でPCを使っている者としては、脅威的な事件がおきた。いつなんどきPC利用者は不法行為の容疑者に仕立てられるかもしれない。

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(遠隔操作のイメージ)

PCの遠隔操作ということを初めて体験したのは、ことし春のこと。PCの不具合を契約しているプロバイダーに調べてもらったとき、容易に原因がわからなかった。そこでブロバイダーの係員が遠隔操作してもよいか、許可を求めてきたので、OKすると、まもなく私が見守っているまえで、私のPCが、いろいろと自由に動いた。プロバイダー係員は大阪市内にいながら、遠く離れた私のPCを思うがままに処理できる。目の当たりに見て、えらく感心してしまった。PCは遠隔操作できる機能を持っているのだ。

今回の事件では、見知らぬヤツが、他人のPC内に不正行為が可能なウイルスを侵入させて、そこからPC所有者があずかり知らぬところで、殺人や脅迫の予告メールを送るというものだった。4都府県の警察は、この送りこまれたメールの解析からPCのIPアドレスを割り出し、このIPアドレスを唯一の証拠として、PC所有の4人を逮捕、検察は起訴等をしていた。

PCを他人が勝手に操作する怖さはいうまでもないけれど、それ以上に恐ろしいことは、まったく濡れ衣の無実の4人のうち2人を「私がやりました」と自供させていた警察の取り調べの凄さであります。大阪で逮捕された男性は一カ月以上も拘束され、なんども無実を主張したのに、容疑者にされた。神奈川の大学生は、ありもしない冤罪のため大学を退学に追い込まれ、メールの内容の意味するところや匿名の由来まで「自白」させられていた。否認した2人も長期の拘束をしました。

これらのケースからすると、警察は、容疑者をこれときめつけると、それ以外にどんな条件や要素があるかもしれないという可能性を一切考慮せず、またアリバイや犯行の意図なんかはどうでもよく、なにがなんでも「自白に追い込む」特別な技術を持っているということを示していることだ。

身柄を不当に一カ月以上も拘束されたうえ、想像を絶する警察の無理難題を聞かされているうちに、もうどうでもよくなって「自白」したのだろう。容疑者に擬せられた4人が体感した人間不信や絶望感を思うと、ほんと警察というのは怖い組織であるなと思う。

PC愛好者は、いつだれかに容疑者に仕組まれるかわからない。今回は、新犯人だと名乗るヤツが現れた。こういう事件には便乗型のバカが現れるものだが、今回の自称犯人は、まだ露見していない、犯人しか知りえない秘密を暴露しているというから、新犯人にちがいなかろう。

にもかかわらず、警察長官は、「誤認逮捕の可能性がある」という含みを持たせた謝罪をした。捜査の際に容疑者に仕立てられた人たちの無実の主張の可能性を探ることを怠っていて、謝罪になお「可能性」に言及するのは、まったく不誠実である。末端の警察署長らは、それぞれの自宅を訪れて詫びをいれている。それが本来のお詫びですね。

それにしても、新犯人が名乗りでなけれな、彼ら4人の人生は狂ってしまった。起訴・有罪率99%以上という裁判のなかで、4人が救われた可能性こそなかったかもしれない。恐ろしいことが、今の時代にもまかり通っている。警察はほんと信頼を回復するために抜本的に捜査手法を改めなくてはならないと思う。なにがなんでも容疑者を「落とす=自供させる」ことが取調官の腕、刑事の手柄などという職人芸とは別個の捜査手法を考えなくては、こんごも犠牲者を生むにちがいない。

                                      (イメージはGoogle引用)

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