政党支持率 各紙世論調査

次期総選挙のまえに舌戦が盛んになったきた。公示日を控えて各紙・通信社は選挙世論調査の結果を報じています。27日には滋賀県の嘉田知事が新党を立ち上げると伝えられています。これで15党になるわけですが、公示までにまだ合従連衡が続いて、吸収、離反、合併が行われそうです。

でありますから、11月23日ー25日にかけて行われた 朝日、読売、共同通信の選挙世論調査の動向はあくまで、その時点での参考材料、なお流動的な数値であります。その政党支持率によりますと

朝日 自民23%   民主13%   維新9%
読売 自民25%   維新14%   民主10%
共同 自民18.7% 維新10.3% 民主8.4%

各紙は自民がトップなので、これ自体歓迎すべき傾向ではありませんが、特筆されるのは、「ガラクタ」維新議員と合流した太陽の慎太郎と立ち上がれの一派が、読売と共同では民主を抜いて二位につけていることです。民主の凋落は目を覆うばかりであります。

政党支持率はむろん小選挙区(300人)にも反映されますが、いっそうより濃く反映されるのは比例代表制(180人)の方です。当日の有権者総数や投票率によって数値は大きく変動しますし、比例代表制もいまは全国一律でなく11ブロックの比例制ですので、これの地域性ももろに反映されます。

というわけで、政党支持率がそのまま比例代表に反映されるわけではありませんが、たとえば、前回の総選挙結果の得票率と合わせてか考えますと、有権者が固定支持者、組織的支持者とみられる公明党や共産党の前回総選挙の比例代表の当選数は参考になります。

公明 得票率11.45% 獲得議席 21   (小選挙区 0)
共産 得票率 7.03% 獲得議席  9   (小選挙区 0)

となっています。この数値を今回の各紙政党支持率に無理やり当てはめてみますと、3紙・通信平均、11%の維新は、公明党並みの議席獲得に相当します。ちなみに前回大勝した民主党は得票率なんと42・41%で、87議席を獲得しています。

こういう傾向から思うことは、維新がこんご大ブレークする要素は薄い。むしろ嘉田知事新党によって、いわゆる第三極が分断される方向にありますので、維新へ配分される議員数は、中小政党の位置しか得られないのではないかと思われます。小選挙区の方は想定が難しいが、前回の民主党のような大きな期待感が維新にむかっていないように思います。多数の政党乱立で票が分散すれば、小選挙区(一人区)では勝利が難しいことは、前回の公明、共産両党が一人区ではゼロ敗ということでも裏付けされています。

ただ、前回の民主大勝を支えたのは、哲学者・適菜收さんが言うところのB層でありました。B層というのは、なにか行列しておりますと、なんのためか知らないけれど後ろに並んでみる連中やTVでよくみる顔だとまるで友人のような親近感を寄せてしまう人たちのことで、こうした人々は、選挙はさながら人気投票と同じ扱いになります。

こうした人々は選挙の際には、無党派とか、浮動層とか「まだ決めていない」層と指摘されていて、その数の多さから、その動向は選挙結果の大きな影響を与えることはよく知られています。でありますから、世論調査というのは、単なるある時点での動向判断材料という意味しかありません。

なお、世論調査の仕方にも差が出ます。読売と共同は電話で政党名を読み上げました。朝日は、読み上げず、回答者の自主返答だったそうです。頭をひねって記憶を呼び戻すことと、読み上げを聞いて答えることとの間には確かに差はありますね。


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追記 この記事アップのあとの夜にTVで嘉田・滋賀県知事が語る新党立ち上げの弁を聴きました。「現状では、どこに投票していいかわからないと悩む人たちが大勢いるはず」なので「卒原発」をスローガンに「この指止まれ」方式で立党したと説明していた。

あの福島の災厄をもたらした原発を「安全神話」をもとに推進して、なお反省もなく推進派の自民党、その災厄処理に追われたのに、脱原発と言い切れない民主党、原発を選挙用の場当たり政策に弄んだあげく原発容認に転じた慎太郎・橋下維新などの現状に大きな一石を投じました。

「あれだけの大問題を選挙の争点に取り上げる政党がいない」ことへの不満が立党の最大理由でした。やや遅きに失したきらいもありますが、当日すでに「小沢生活」が解党して参画、「渡辺みんな」も賛同しました。維新嫌いの私としては、「嘉田未来党」が、真性の「第三極」に成長してほしいと期待しますね。

(写真はGoogle引用)



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