選挙は終わった

師走選挙が終わりました。
イヤな時代の始まりになるのではと気がかりですね。

落選した真紀子節では「自爆テロ解散」と評しています。昔からサルは木から落ちてもサルですが、議員は落ちたら、タダの人です。ノダさんの采配を非難していますね。

結果は、民主党の自滅凋落。
敵失をたっぷりもらった自民党が政権回帰。
「民」も「自」も頼りにならへんと思った第三の層が、中小政党をさらに分散化させました。

これでわかったことは、

一つ、小選挙区制比例代表並立制というのは、改めて得票率と議席数がアンバランスになる仕組みだということ。
二つめは、鳴り物入りで維新は国政政党を目指したが、しょせん地域政党にすぎなかったということです。

二つ目から述べますと、維新は小選挙区で14、比例代表で40(うち近畿ブロックで10)の議席を獲得しました。14のうち12までは、発祥地元の大阪府内の選挙区19のなかで制したものです。あとは岡山3区と熊本4区で自民党から鞍替した各一人です。全国300議席からすると、この結果は、完全に大阪バージョンです。その拡散の狭さでは、浪速の味として全国展開しているお好み焼きやタコ焼きにも遠く及びませんでした。

こうした結果の第一の理由は、橋下人気を関西エリアのTVや新聞が、橋下の知事選立候補いらい、むやみやたらにヨイショしてきたことが府民に深く浸透していたからです。府政にも市政にも大いに問題行政があるのに、ロクに批判せず、追従しました。大阪を離れると、犬の遠吠えみたいな存在であったということです。国民に普遍性のない橋下維新を持ち上げてきたマスコミの責任重大です。

第二には、政治に対する大阪人の独特の外野スタンド的意識です。これまでに西川きよし、ノックを選んだ実績と同じもので、なんかオモロイことあらへんかなあ、そんならやってみいや、という感覚です。必ずしも無責任な部外者意識ではないのですが、お上のやることや、制度の運用なんかをハナから信頼していない態度の現れだと思います。維新やったら、なんかやるんとちゃう、という感覚が大阪バージョンの維新を押し上げました。

公明党や共産党には、大幅な党勢拡大は望めませんが、一定の固定支持者がいますので、独自の安定がそれなりにあります。一方、維新はまったく浮動層、B層依存ですから、風向き次第で伸びる余地も消滅する余地も大ありです。私は後者を期待していますけれど、ね。

今朝の毎日紙が指摘していましたが、大阪府19選挙区で前回選挙の当選者が連勝した選挙区は皆無です。ぜんぶ入れ変わっています。長けれないいというものではありませんが、同時にコロコロ入れ変わっていいんかいな、ということを考えさせられます。ならば、この現象は次回もまた、そうなるかもしれない、という示唆をしていますね。

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              (筆者注  イラスト上でクリックすると、拡大します
              維新=黄色=が、大阪特化政党であることが一目瞭然です)


最初の一つ目の問題ですが、12年ほど前に導入された小選挙区比例代表制選挙がすでに指摘されている問題が、今回もまたモロに出たということです。一選挙区一議席制というのは、一票差でも当選者が出るわけですが、その結果、他の複数政党への投票総数が、当選者票を上回っていても、全部死票とされてしまうことです。

今朝の毎日紙の分析では、民自第三極など複数政党が、三つ巴対抗した204小選挙区で、自民党は8割を超す168議席を獲得していますが、そのうちの6割に当たる109選挙区では、民主党プラスいわゆる第三極政党の合計の方が自民党票を上回っているとのことです。つまり民プラス第三極政党という「非自民」が数の上では勝っているのに死票となっています。

これは今回の結果が、自民の圧勝とはいえ、自民人気が燃え上がったという背景にあるのではなくて、まあ、相対的にいえば自民か、という投票先に迷った人たちの集積であることを物語っています。

今回の選挙では、こうした傾向を踏まえて小選挙区をみると、自民は得票率35・26%なのに、237議席(全議席の49・4%)を獲得しています。数字だけ見れば一目瞭然ですが、得票率3分の1強ですが、議席は半分かっさらっています。つまり、得票率=民意とすれば、民意以上の議席を取ってしまっています。

このことは2005年の郵政選挙の自民党、その反動で2009年、政権交代した民主党、そして今回の自民党の圧勝という揺り戻しのサイクルを生み出しています。小選挙区のデメリットを補うために比例代表並立制が同時に採用されていますが、これとても得票率と議席数がアンバンランスになります。これは地域ブロック制度であるため一層ややこしくしています。

ちなみに今回の比例代表では、自民党は得票率27・62%にすぎないのに、57議席(全議席は180)を取っています。まことにマジックみたいな結果です。これは重複立候補制でもあるので、小選挙区当選者はパスして、次の順位のものに回されるから起きる矛盾です。

結局、ベストの選挙制度というものは、いわゆる民意を正しく反映するものですが、党利党略がからんで、なかなか見つからないということでしょう。

最初の、イヤな時代が始まるのじゃないかと書きましたが、筆者は橋下とか安倍とかいうタイプが嫌いなんです。

(イラストは、12・18付け[毎日.JP]から引用)

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