「まあだだよ」を見る


mada



黒澤明監督の遺作とか。辛らつ飄逸の作家、内田百をモデルにした
信じられないような師弟物語。かつては、そうした師弟愛の結ばれた
人間愛があったのであろうが、いまでは信じられない人間関係と言っていいかもしれない。

大学のドイツ教師が作家と二足の草鞋を辞めて、教師を今日限り辞める
と学生の宣言するところから、映画は始まる。先生の徳を慕う学生たち
が自宅の押しかけ、団欒。やがて戦争とともに、先生の自宅も空襲で
被災、掘っ立て小屋住まいの境遇に。戦後、学生たちは持ち寄って
先生に家を贈る。学生たちは「摩阿陀陀会」をつくり、そこで師弟交歓の場に。

「まあだだかい」とは、「先生、まだ天国に行かないのかい」「まあだだよ」との意味。こうして歳月を重ね、学生たちも孫をつれて参加するようになってゆく。さて、「もういいよ」は、いつ、どんな形でやってきたか。

メルヘンのような先生と学生たちの交流に、黒澤明はどんな思いを託したのかな。
主役は松村達雄、奥さん役に香川京子、学生役では所ジョージ、井川比佐志がいずれもいい味わい。寺尾聡はどのシーンにも出ているが、影が薄い。
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