初日の出

大阪と奈良の府県境にある二上山へ、ご来光を拝みに行きました。

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元気なときなら、20分くらいで登りきっていたのに、この日の初登山は、そのコースで4回も小さな休憩を入れて、やっと登りました。我が体力の衰えをつくづくと実感しました。

それでも7時5分の日の出に間に合いました。寒さもそれほどきつくなく、大勢の登山者のなかに紛れて東方面の端をながめていましたら、待望の火の玉が昇ってきました。オレンジ色に黄金色が混じった光が暗い山系のスカイラインから放射線状に広がりました。歓声のどよめきが起こり、ケータイやデジカメを切る音が一斉に響きました。

なんども初日の出を拝みに登りましたが、うまく巡り合わせることは滅多にありません。雨になったり、黒雲が覆ったりして、ジャストタイミングであの光輝く饗宴をみることができませんでした。思えば、そのタイミングがマッチしたのは、四年に一回もありませんでした。オリンピックよりも少ないのです。

強く期待したことが、あるいは軽い気持ちで計画したことが、うまく行かないことは、長い人生にはしょっちゅうあったことです。初日の出ではありませんが、日の出そのものに山で出会うことも、なかなか簡単ではありません。

それでも白馬岳や富士山やネパールでダウラギリやエベレストを日の出を拝めた記憶は懐かしく、貴重なものです。その遭遇には運としか言いようがないチャンスとの出会いがあります。時の運、地の利、天の配剤を感じざるを得ません。

こういう経験は、私のものの見方、考え方におおきな影響を与えていると思っています。自然を私都合に合わせることは不可能です。私の心情を自然に合わせるのみです。社会や人生と、自然の世界とは自ずと違いがありますが、できることはできる、できないことはできないという当たり前のことを思い知ります。決して、できないことをできる、などとフェイクしたり、フェイントをかけたりすることはありません。

山は下るときが肝心です。霜柱がたつ足元に気をつけて、ゆっくりと朝明けと寒気が広がるなかを下山しました。その足でスーパー温泉に向かいました。毎年の元旦朝のささやかな楽しみです。冷えた体をたっぷりの湯に沈めて温めて、洗髪し、ヒゲをあたり、さっぱりした心身になり、帰宅しました。

こうして、私の2013年が始まりました。本年も閑人の閑語をよろしくご笑覧くださいませ。


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