新春異聞

一、「赤ちゃん売ります」
こんな新聞広告がインドネシアの新聞に掲載されていたと報道されていました。一歳半くらいの赤ちゃんで、値段は日本円で8万9千円相当という。

こんな記事を読むと、どう反応していいか、戸惑います。日本でも人身売買はあったし、いまもあると思いますけれど、公然と広告して買い手を探す話ではない。

値段もどうやって決めるのか、9万円弱が適正なのかどうか(人身売買に適正価格というものはないにしてもだ)、どんなヤツが売り手で、どんなヤツが買い手になるのか、想像がつかない。インドネシアの生活水準から言えば、かなり高額になるのだろうか。

ミャンマーやネパールの貧しい家庭の子女が大量にインドやヨーロッパへ売春業者に買われていく実態は、ユニセフなどが公表していますが、この新聞広告から感じることは、そうした組織的売春組織が介在しているのではなくて、なにか思いあまった親が窮余の果てに売りに出したのではないか、ということがうかがえますね。

それにしても、そんな販売広告を掲載する新聞社があるというのも奇異なことです。もしかしたら、今回はニュ-スになったものの、、こんなことは日常茶飯事なのだろうか。奇怪なニュースです。

一、中国の『南方週末』という週刊新聞の元旦社説が、地元の共産党宣伝部長の指示で改ざんされたことが報道されていた。TVでも言論の自由を叫ぶ人々、その人たちを捉えて車に押し込む公安員を映像で流していた。

中国にも憲法に言論の自由をうたっていますが、この国は憲法をふくめて法治主義を取らず、一党独裁の共産党による人治主義が優先されていますので、法律は、あってないようなものです。何事も共産党の胸先三寸しだいです。日本でも明治憲法でも国民の権利をいろいろうたいましたが、戦前、戦中に軍部主導で事細かく国民の権利を制限する法律を作り、権利はまったくあってないような社会にしていた。つまり、がんじがらめにしておいて、憲法にちゃんと権利を書いているではないか、というやり方です。

その点では、中国や、なにかと全体主義を誇示する北朝鮮は、60年以上前の日本の状態にあるわけです。しかし、見方によっては、『南方週末』の言論封鎖事件が、このように公然と世界に情報は流出することは、それだけ鉄壁の閉鎖社会に穴が開いてきたことの証左でもあるのでしょう。60余年まえの日本であれば、重大特異事案として、関係者一同ひっくくられて警察の留置場で拷問死していたかもしれないことですし、たぶん闇から闇に葬られていたことでしょう。

そういう意味では、中国や北朝鮮のありようを嗤えない。いつか通って来た道です。その方がやりやすいと復活を企んでいる安倍一派のような時代錯誤がいますから、安心なりませんね。一方、中国の影の部分がいろいろと漏れ伝わってくることは、やがてはアリの一穴になるのかもしれません

一、大阪の高校で体罰によって運動部キャプテンが自殺しました。これまた悲惨な事件です。自著で子供なんかぶん殴って育てればいい、養ってもらっている子供に権利なんかあるか。そういう趣旨のことを書いている橋下が、「最悪の失態だ」などと最大級の表現で嘆いて見せている。大阪市の首長なのに、第一声にお詫びも謝罪もなく、教委の怠慢をなじり、教委への不信を目いっぱい叫んでいる。例によっての橋下パーフォマンスです。

この自殺した高校生への世論の同情、学校や教委の世論の不信感を察知して、学校や教委の対応のまずさあげつらって、自ら問題の収拾に当たるようなフリをしています。

こういう動きを見ていますと、これはTVおもろい番組と似ています。TVおもろい番組でひな壇芸人が、話の展開の合間に、大口をあげてわざとらしい驚きの表情をしたり、目ん玉むいてびっくりした瞬間場面が挿入されています。この場面は、話の興味を繋ぐ、次の展開を見せるための煽り行為みたいな役割にあたります。

橋下は、この大口をあげて叫んだり、むやみに目ん玉見開いてみせるひな壇芸人と同じです。橋下はここで憤慨して、目立つことが得策だと考えたのでしょう。もともと部活体罰容認、恐怖心でこそ子育てができるという体罰論者が、持論とはまったく矛盾することに怒って見せています。

ここのところ話題がなくメディア露出が少なくなっているので、好機と踏んだのかもしれない。「責任ある首長」の「果敢な突破力」を見せるのは、言うまでもなく夏の参院選を睨んでのことでしょうが、高校生自殺というような悲惨な事件をも政治的に取り扱う、この人物には呆れますね。

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