「LAND of PRENTY 」(ランド オフ プレンティ)を観る






題名は「繁栄の土地」あるいは「豊かな国」という意味。映画は、そういわれている国のとことん荒廃した精神や壊れた自由を描いている。9・11事件のあと、アメリカは極端に人権を侵害してまで国家の安全保障
に躍起になっているが、その結果、宗教や民族や人種やライフスタイル
の異なる人たちに対する共生や寛容が失われている。

二十歳の女性がイスラエルからアメリカの伯父を頼ってくる。この伯父はベトナム戦争に従軍した戦歴の反動男で、常に銃を携帯して、自力でいろいろな監視装置を装備した車を運転しながら、とくにアラブ系の人たちを警戒している。自称、陸軍特殊部隊曹長。

こういう人物設定が成り立つところが、すでにアメリカの荒廃であろうが、彼の目には独特の衣装を着て歩くアラブ系の男たちの行動はすべて
テロを画策しているように見える。張り込み、追跡、武装して侵入する。

一方の少女の目からすれば、伯父のやってることは、まったく狂気の行動。少女なりの智恵を貸して、伯父の行動をけん制し、、、。

9・11のあと、この種の映画が多い。あのとき、墜落する飛行機に乗り合わせて乗客の物語もあった。史上、一度も国土を決定的に侵略されたことがないアメリカは、あれから、いろいろな社会の諸相でいまもってダッチロールしている。

    ヴィム・ヴェンダース監督  ビデオ版

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