[老いの居場所」を読む

「時には死んだふり」という副題がついている。
短いコラムをかさねて、今風の老人の処世の智恵を
説いている。目新しくはないが、それぞれのエピソ
ードが地についていて、なるほど、と思わせる。
1925年生まれの、筆達者なオバサンの薀蓄集でもある。

「超長寿社会、理想の隠居道とは」では、世の中から時代劇
の出てくるような隠居さんが消えたのは、戦時中からだという。
壮年の男が戦地の取られ、残ったお年寄りは町内会長だとか
防空演習の責任者になり、これがまた威張りくさった、お上
の威光をタテに威張ったあげく、敗戦。威張る老人が敬遠され
てしまった。リタイヤしてから、急に趣味を持て、楽しみを持て
といってもムリなこと、そっと邪魔にならずに「死んだふり」し
て生きるのが、隠居の道という。

「冠婚葬祭での長男の嫁」では、こういう。田舎で本家分家などと
いまだに言っているところでは、長男の嫁は大変です。嫁以外は
責任なくペチャクチャしゃべって帰る。着物一つでも長男の嫁は
留袖。地元で借りたりすると、借りた値段までオヒレがついて近所
にわかってしまう。こんなのがイヤで田舎に帰るのに抵抗を覚える
、、、。まあ、筆者もそうゆう気持になった人を知っている。
  式田和子著 うなぎ書房刊

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