野球の監督

7月末のこと、復調した岩田投手が好投したのに、打線の援護がなくて敗けた。(7月29日、対ヤクルト戦)。8回自責点2で負け投手とは気の毒なことです.。あとを継いだ新加入の建山が傷を深めてしまった。ガックリ連敗です。阪神には首位巨人に肉薄する気迫が感じられない。

岩田が苦杯した、この日のナイターでソフトバンクのスタンリッジは8勝目、横浜の久保がなんと9勝目をあげています。二人合わせて17勝!!阪神にはまだ、この時点では9勝投手はいませんでした。二人の投手はタイガースが今季昨シーズン末に放出した投手です。皮肉な話じゃーありませんか。

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(阪神当時のスタンリッジ投手   Google引用)

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(阪神当時の久保投手  Google引用)

球団はどっち向いて投手陣の編成しているのかいな。和田監督や中西ピッチングコーチの目は、どうなっているのか。今の時点では明らかに手放した側の失敗ですね。スタンリッジは阪神の残留を希望していたが、球団からのオファーがなかったと移籍時に悔しがっています。在籍4年、35勝勝利をあげている投手に冷たい仕打ちでした。

プロ野球協約によれは外国人選手のチームの出場登録枠は4人が決まりです。抑えに韓国からオー・スンハンを獲得すれば、メッセンジャー、ゴメス、マートンといるため、だれかがハミ出します。この枠はベンチ外には通用しませんから、スタンとメッセを同時に取り込み、一軍とファームを休養日を挟んで交互にでもベンチ入りさせれば、抱えることは可能だったはずです。

契約金などの問題があったかもしれませんが、二ケタ勝利が可能な投手を手放すほど阪神投手陣は人材豊富ではないはず。久保にいたっては5年在籍、14勝あげたシーズンもあるのに、昨シーズン、藤川に代わるクローザーの役を押し付けられた。久保は抑えには向かないタイプです。監督の誤った采配から一気にやる気を失わせました。

久保はイヤ気をさしたのでしょう。新天地を求めてFA権を行使、横浜に移りセ投手陣のハーラーダービー争いに加わる勝ち星を、あの下位球団で積み上げています。

現時点で二人合わせて17勝の実績と見ますと。いかに阪神球団のおえら方たちに見る目がないか、歴然です。こうした不見識な編成について、球団側がフアンに反省の弁を述べたことがないのも不思議です。スタンリッジや久保にはもともといい腕があります。それを生かせない和田監督はまったく優柔不断な人物で、選手起用や作戦を見るかぎり拙策が多い。

監督という仕事をオーケストラの指揮者を同じように高く評価する向きもいますけれど、閑人はそうは思いません。勝負ごとには自然に備わった闘争心、競争心が動き出します。子供の鬼ごっこ、イス取りゲーム、徒競走をみてもわかります。争う場を設定すれば、自ずと闘うものです。

プロの場合、その仕事が賃金や名声に結びつくわけですから、チームの枠組みさえしっかり支えれば、だれだってて職を失う方向に走るはずがありません。つまり勝負ということからすれば、勝ったり負けたり、シーズンを終わってみれば、いくらかの差がついた、というのがペナントレースです。

そこで、勝つ監督と負ける監督とは、どのくらい力量の差があるものかを考えます。資料によれば、500試合以上のプロ野球監督経験者の通算勝率ベスト30位リストをみますと、
ベスト3は
1位 鶴岡一人 0.609
2位 川上哲治 0.591
3位 藤田元司 0.591

つまり、名監督といえども勝率6割そこそこなんです。五分五分にちょっと毛が生えた程度なんです。ぶっちぎって強いとか、スーパー監督はいないのです。言い換えれば、トーナメント戦なら優勝できない監督ばかりです。

ワースト3は
28位 別当 薫  0.517
29位 山内一弘  0.518
30位 若松 勉  0.518

どうですか。こっちは限りなく五分五分に近いけれど、監督30人を比較すれば、みんな似たり寄ったり、五分五分同然のレベルです。トップ監督と最下位監督との差を比べても勝率1割の差に達しません。年間145試合のペナントレースで言えば、14.5差にもならないわけです。あのブツブツ言いで知られるノムラさんなど30位以内にはいません。

別に歴代監督を貶めているわけではありませんが、ほぼ五分五分なら、だれが監督の座にすわっていてもつとまるんじゃないか。そういうことがわかるデータです。

ちなみにわれらのタイガース監督では30位のなかで
8位  岡田彰布 0.561
13位 若林忠志 0.546
16位 星野仙一 0. 538

当たり前の話ですが、監督が試合中の選手に、
「ここでファインプレーして守れとか」、
「ここで三者凡退にしろ」、
「ここでホームランを打って逆転せよ」
とか指示できるわけもありませんし、指示しても無意味です。ラグビーなんか監督はスタンドで試合をみています。

だとすれば、監督の役割とはなんぞや。

今夏、高校野球大阪大会で監督不在のPL学園が決勝戦まで勝ち上がったのは、監督がいても、いなくても選手に優勝を目指す意欲があれば自然に競争心を発揮するいい例です。

野球の監督というのは、選手の向上欲や競争心をうまく引き出すメンタル面と投手起用などの作戦面で、ほんの少しばかり気配りできればいいんです。和田監督のように敗戦につながる拙策をしないことです。みすみす無駄な打線組み換えや投手交代やバント作戦をしないことです。いたずらに思いつきの策を弄するから敗けるのです。なにもしないでも、おおむね五分五分は行けるのですから。

監督の最大の役割は,、もって生まれた才能ある選手を掘り出して、レギュラーにすることです。昨年のマー君がいた楽天しかり、、オー・ナガシマがいた巨人しかりです。タイガースであれば初めて日本一になった1985年、バース、掛布、岡田と役者がそろったときです。強い監督がいたからチームが強かったのではなくて、天賦の才に恵まれた選手たちを集めて、のびのびやらせた結果、強かったのです。

プロ球団は、チーム編成さえ強固にすれば、あとは選手が自発的に燃えるものだと思います。監督の采配で勝てるとしたら、勝率9割や8割の監督がいても不思議ではありませんが、実態は数字に現れています。敗けるのは、編成自体が弱体なのと監督の拙策のせいです。いい選手を揃え、いい選手を手放さないことです

阪神フアンの知人は、阪神フアンをやってると、シーズン中、だいたい8割方はため息や愚痴になり、残り2割でなんとか喜ばせてもらっていると述懐してましたが、まったくそうなんだな、われらのタイガースは!!
まあ、仏頂面の和田監督とはいっしょにビールを飲みたいって思わないネ。

*監督通算勝率は以下のサイトから引用させてもらいました。
『プロ野球データ管理室』
http://www.din.or.jp/~nakatomi/record/total/k_syoritu30.html

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