冬枯れの池の畔

12月10日、特定秘密保護法案が施行されました。総選挙のさなか、しかもその選挙情勢について序盤、中間調査でも、なぜか自民大勝の動向が各紙報道で公にされているさなかです。

tokyo.jpg
                                             (表は11日付け 東京新聞web引用)

国民の知る権利、言論の自由を奪い、国民を見ざる、聞かざる、言わざるに抑え込もうとする法律を打ち出す政党にかくも大きな支持が集まるとは、まったく憂鬱なご時世になったものです。

法案が施行されると、いち早く具体的な適用例をあげつらって、それが、やはり必要だったと正当性を誇示するのが、権力のやる手口です。一体、先ずどこの誰がやり玉に挙げられることか。

ナチスのユダヤ人ホロコーストを指揮推進した首謀者の一人として逮捕されたアイヒマンは法廷で答えました。「組織の一員として命令通りにやったことで、自分には罪がない」。おおむね、こうした趣旨の自己弁護をしました。

これから秘密保護法に沿って違反者を摘発する権力サイドは、みんなアイヒマンの弁解のように忠誠競争をして成果をあげようとするでしょう。もともと人の内面の問題を深くかかわる情報や知識の分野だけに、権力は人心にまで踏み込んで来るに違いありません。すべて戦前の治安維持法等の運用に例を見ることが可能です。

アベ政権になってから、異常なスピードで極右旋回しました。選挙の争点にアベノミクスの是非を問い、極右政策をことさらに隠していますが、アベの本当の狙いは、経済政策のよしあしなんかではなくて、秘密保護法、集団的自衛権の行使容認、原発の再稼働の先にある戦前戦中の大日本帝国の再来です。国民の政治的自由を極端に小さくし、モノ言えば唇寒しの境地に陥らせて、権力に唯唯諾諾の国民を作りたいのでしょう。

うっとしい政治の動向に背をむけて散歩に出ます。冬空に葉がすっかり落ち払い、枯れ枝を存分に広げています。滑べすべの木肌からすれば百日紅のように思われます。草木は季節の変化に見事に同調します。しかし、すっかり枯れ果てても、大きな犠牲を払うことなく、来春の陽光とともによみがえります。脆弱なようで強靭です。

P1030708.jpg

池の行くと、コガモの群がいます。だれもいない池畔に立つと、エサをもらえると思うのか、警戒しながらも寄ってきます

P1030728.jpg

もみじやカエデがなくても、小高い丘の雑木林は、冬枯れまえにきれいな黄葉の緞帳をおろしています。

P1030727.jpg

水車は水の流れがあるかぎり無限軌道です。いつまでも静かに回り続けます。国民は精神の自由がなければ窒息してしまいます。

P1030711.jpg

コメントの投稿

非公開コメント

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
プロフィール

tajifu

Author:tajifu

ブログ内検索
RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる