辺野古の熱い風

アベ政権が、なにがなんでも、がむしゃらに、沖縄・辺野古基地建設を強行しています。多くの国民の懸念や地元沖縄の人たちの民意は、そこのけそこのけ、どこ吹く風と普天間基地代替の名目で暴走しています。その現場を三年ぶりに訪れました。



以前訪れた辺野古地区は人影の出入りが全然ないバ―やダンスホール跡とおぼしき建物がひっそりと並んでいました。かつて米兵たちが憂さ晴らしした飲み屋跡やペンキが風化してしまったバ―の壁面が目立つばかり。ところどころの電柱の足元に「基地移転反対」のポスターが貼られていたが、ほとんどゴーストタウン化したうらさびしい雰囲気でした。



ところが今回は、辺野古地区に近づくと、マイクで基地反対を叫ぶ声、それにシュプレフコールする大勢の人々の喚声が風に乗って流れてきた。基地反対運動が一段と激しくなっていた。国道脇の空き地にはたくさんの駐車が見られました。


辺野古漁港。なぜかナンバーが外された放置車が並ぶ。海辺に漁船が数隻、しかし、ここも人影はない。漁港組合らしい建物も明るい陽射しを浴びているが、漁港としての賑わいや活気は見る影もない。


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すぐ漁港に隣接してアメリカ海兵隊が占拠するキャンプ・シュワブが広がる。境界線には高さ2.5メートルくらいの鉄条網の長い壁が海辺から小高い丘に向かって続いている。あとでウィキで調べると、面積20キロ平方メートル、地上610メートルまでの上空権も米軍が占用しています。建設予定の辺野古基地は,ここを包含したうえ、二本の滑走路、巨大な強襲揚陸艦が接岸できる大岸壁などの新設・拡張をします。普天間の5倍を誇る米軍世界戦略のなかでも最大級規模の恒久的海外基地を目指しています。


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鉄条網の向こうにはアメリカ海兵隊施設であることを示す看板が立ち、立ち入り禁止を告知している。そのずっと奥の海辺で枯草模様の戦闘服姿の米兵数十人が現れ、轟音を立てるキャタピラーがついた大型の戦車?(注1)}を二台配置した。戦闘訓練が始めるらしく、号令を掛ける指揮官の大声が聞こえてきます。海上ではいくつもの船影が浮かんでいます。


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鉄条網には一切の貼付物などを張り付けるなという注意喚起があるものの、現状に怒りを隠さない人たちが思い思いに地元から持ち寄った抗議文を書いた旗状の布を張り付けている。三重とか静岡とかの文字は読めた。各地から視察にきているようだ。


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海辺を離れ、キャンプ・シュワブの正面入り口がある国道329へ回ると、抗議の人たちが築いたテント小屋、掘立小屋が鉄条網の沿って並んでいる。ここが抗議する人たちの集散の拠点のようだ。


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もう227日、ここで座り込みをしている青年がいます。うちわ太鼓をたえまなく叩き続けて歩くおばさんがいます。ギターを抱えてシュピレフコールをする女性もいます。「米軍は出て行け」、「基地建設反対」。さまざまなシュプレヒコール。また、「我々が車道を歩けば道交法違反だといい、文句を言うと公務執行妨害だと言って検挙するのに、○○さんを小突いてケガさせて警官は検挙しないのか」。マイクを持つリーダーが理不尽な対応を非難しています。


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基地入り口付近には警官よりも民間の警備会社の警備員らしい集団が固めています。抗議する人々の動向をウォッチしている公安の車や警官は国道の反対側で警戒しています。


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地元沖縄の新聞は、連日、沖縄防衛局が進める工事強行や海上保安庁の過剰警備を批判する報道を伝えています。許可範囲を超えた地域での工作物の設置や珊瑚を傷めている可能性が強い沈下物に対して、県当局は抗議し、停止を求めています。


基地建設反対を掲げ、知事選で大勝した翁長知事は、県に認められている、あらゆる権限を駆使して辺野古基地建設を阻止すると明言しています。辺野古を取り巻く状況、県や県民の動向を本土のマスコミがつぶさに伝えません。いまやマスコミの多くは、辺野古基地化は既成事実と見做しているらしく、国策を批判することをためらうどころか、競ってヨイショする御用マスコミに堕しています。


アベは傲慢で偏狭な国家主義者である一方、笑い話にもなりませんが、本来の国家主義者であれば、あるまじき他国追従など見向きもしないにも関わらず、アベは歴代でも稀な米国隷属主義者です。この矛盾したポジションにオバマ政権は明らかに当惑を隠していませんが、米国益のために追従者アベを利用しています。不幸なのは国民です。沖縄の怒りはアベ政権よりも、多少は民主主義に基づく民意に敏感なオバマに向けた方が届くのではないかと思います。


基地が存在することが、本当に抑止力になるのか。

基地が存在するために、かえって国民の平穏と安全が危険にさらされるのではないか。

こういう観点からの冷静な報道なもう望めないのか。


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                                      (新聞記事はGoogle引用)

追記 注1 21日、NHKニュースで米国で自衛隊がアメリカ軍と共同演習をしている場面に辺野古で見たのとそっくりな戦車タイプの軍用車をみました。これは水陸両用車というらしい。専守防衛のはずの自衛隊が公然と強襲上陸訓練をしている。型式が異なるかもしれないが、辺野古で見たのは、こんな軍用車でした。

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(写真はGooglei引用)


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