大阪を覆う維新の暗雲

大阪維新が知事・市長選で2勝しました。
各紙の世論調査どおりの展開です。
大阪の地方政治が正常化する機会が再び遠くなりました。
まともな福祉や教育や経済の活性化などをそっちのけで、再び無意味な制度論に明け暮れることでしょう。

知事と市長が同類なのは、前任者と同じパターンですから、実質敵には何も変わりがありません。大阪維新の連中が府会・市議会で過半数を割っている現状からみて、大阪維新が再度チャレンジした「大阪都構想」なるものは、実現不可能でしょう。こんご日和見の公明党を大阪維新がいかにうまく取り込むか、それしか議会での賛成、可決はありえない現況です。

32億円。巨額のカネをかけて 住民投票としては最大規模の「都構想是非の住民投票」が、わずか半年まえに決着がついているのに、再び持ち出すのは、いくら民主主義が寛容であっても、普通の人の感覚なら、言いださないものです。

だいたい、言い出し兵衛は屈辱を噛みしめ、恥ずかしくて、言いだせないと思われることですが、そこのところをカエルの面になんとやらふうに、平然と言うところにハシモトの偏執的な異常さを感じます。衆人環視のもとで「串カツの二度づけ」を平気でやるような神経です。

京大の藤井聡教授は、よそからみれば、大阪人は「振り込め詐欺」にかかったようなものだと言っています。人気取りのためならウソでも騙しでもなんでもやるデマゴギストであるハシモトは、大阪人の持つ東京コンプレックスを巧妙に刺激して、ファンタジーを夢みさせているとも論評しています。*1

「大阪都構想」という内実は、堺市長選で維新候補が敗れた2年まえに終わっています。「都内」にほぼ府県と同格の政令都市(堺)を抱える都というのは、あり得ないからです。

維新の言う都構想は、単に大阪市内24区を5分割して特別区を作り、大阪市を解体する案にすぎないのです。本来ならマスコミは「大阪市解体案」というべきところを「都構想」というハシモト用語を使い、結果的に大阪維新の策にのっています。

そんな実体を東京都と並ぶ「大阪都」と思わせて、期待感を持たせるのがハシモトのデマゴギストのゆえんであり、それにのってしまう大阪人の東京コンプレックスがあるという仮説です。哲学者、適菜収さんは、ハシモトの言ってることは、「これぞ戦後最大の詐欺である」と題して論駁しています。*2 

それにしても半年前に「住民投票」で「大阪都構想」を否定した大阪市民が、ころっと真逆の判断をしています。こうなると、向こう半年先にまた変わる可能性を意味しています。

選挙制度に表れる「民意」というのは、賞味期限が極端に短いようです。その日限りと思えるほどです。はかなく頼りなく,そのつど消化されてしまうものであることを物語っています。有権者というのは、そんなにも定見を持たないでおられるものなのか。

*1 http://www.mag2.com/p/money/6401
    大阪人はなぜ「維新」に惹かれるか~橋下徹の東京コンプレックス戦略=藤井聡

*2http://www.dailyshincho.jp/article/2015/04230900/
 『デイリー新潮』 
 これぞ戦後最大の詐欺である 
 適菜収(作家、哲学者)+本誌取材班――特集 「大阪都構想」の大嘘               

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No title

>普通の人の感覚なら、言いださないものです。

あなたは大阪人?
大阪人なら「普通の人の感覚」なんて信用しないか利用するモンですよ。
特に大阪商人であればね。

住民投票もほぼ半々に割れた。
ここが重要。
それから自民・共産連合が都構想でなくても現行の組織を改良すればそれですむ、と対案出したはずが何もしないに等しい。
これは維新に期待する大阪人が2人に1人いても不思議ではない。

藤井聡という学者は科学の基本を知らないような気がする。
仮説は仮説、聞き取り調査等をして検証するのが科学の基本。
聞き取り調査すれば、東京のコンプレックス云々なんか関係ないことがわかるのに。
現に安倍政権支持で都構想支持の人は多いで。
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