読書2題

その1、文化勲章の芸人、森繁久弥は難しい言葉をたくさん知っていた。下に記すような言葉なんかは、ふだんの会話にも出てくるそうだ。

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『今いまさらながら 大遺言書』(新潮社)を書いた作家で演出家、久世光彦さんが舌をまいて感心しています。晩年の森繁宅を足しげく訪れてインタビューし、大遺言シリーズをまとめた面白い本の一冊です。

 蹌踉、柳絮、矍鑠、赫奕 烏滸 狭斜

閑人は読めることは読めるが、意味がわからない言葉があります。赫奕とか狭斜なんてのは、どういう文脈でなら使えるのか、わからない。森繁に限らず、昔の教養人というのは、漢字や漢詩に詳しい。彼も機嫌がいいと、李白や杜甫の詩を朗々と詠えたそうです。

森繁は旧制の大阪府立一中、いまの北野高から早稲田中退だそうだ。戦前のことですから、当時としては、インテリと呼ばれてもおかしくない経歴です。女優たちやらなんやらと、たくさんの艶聞も残していて、そのメモリーズも面白いけれど、酔うと漢詩を口ずさむなんて芸当は、うらやましい境地です。いまでは数少なくなった大正ロマンを思わす教養人だったのです。

閑人が生まれるまえに結婚し、職を求めて満州へ。敗戦時には妻子4人に義母を抱えて筆舌に尽くしがたい悪戦苦闘の引き揚げ経験をしています。希代の芸人、森繁久弥の芸達者というのは、そうした人生や世の裏表に通じた体験から生まれれたにちがいありあせん。いい本でした。

その2、いろんな生活習慣にかかわる成人病と、その病気の予備群を抱えていますので、ときどき殊勝にも、健康本を読みます。こういうハウツー本を読書というのは、多少、気が引けますけれど。

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野生のライオンやクマに糖尿病や高血圧患者(!?)はいない。人も本来の食生活をしていれば、こうした疾病にならずに済むと自ら実践もしている本を読みました。医師、釜池豊秋さんの『糖質ゼロの健康法』です。

釜池さんの説くところでは、数百万年に上る人類の歴史では、穀物を食べられるようになったのは、耕作を覚えたわずか1万年くらいまえからで、その先の長い長い歳月は主に肉食であった。また、一日3度の食事という習慣は、ほんの百年、二百年くらいまえからのこと。それまでは、朝夕2度はいいときで、たいていは、食べられるものがあるとき喰いだったらしい。

この野生動物に成人病はない、人は本来、肉食で、一日3度食は習慣に過ぎないーーーなどに着目して成人病、とりわけ糖尿病や高血圧症を防ぐには、糖質を食生活からしっかりと遠ざけた方がよい、と結論づけています。

つまり、三大栄養素とされる、たんぱく質、脂質、糖質のうち、糖質である甘いものは、もちろんのこと、ごはん、すし、うどん、そば、ラーメンなんかはもってのほか、粉もんといわれるお好み焼きやタコ焼き、焼きそばやスパゲッテイもダメとなります。果物も要注意。すべての果物は糖質のかたまりでもあります。

となれば、閑人がよく食べるものは、ほとんどアウトとなります。提唱者の釜池さんは、宴会食でも肉と魚だけに手をつけて、あとは残すと徹底しています。肉と魚と野菜をうまく回す食生活が、アナタの成人病を救うというわけです。うーん。なるほど一理も二理もあるような気がしてきます。

成人病のデパート化している閑人は、とりあえず好きなラーメンをやり玉に挙げました。口にしないことにしました。朝はヨーグルトとコーヒーや牛乳。昼は、玄米のシリアルを食べることにしました。ごはんはもともとあまり食べない方ですが、これは玄米入りに改めました。肉類は嫌いでありませんので、夕飯の采は、野菜多めでトンやトリの具たくさんにしてもらうことにしました。

さて、効果は、それなりにあるかどうか。ただし、アルコールを制限するつもりがありませんので、閑人の決意には、穴があります。

(写真はGoogle画像検索引用)


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