舛添辞職の陰で

いまどき、政治家を尊敬なり、信頼なりに値する人物ないし職業だと思っているのは、学童レベルでも珍しい。

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ざっくり言えば、国政から市町村政まで同じです。いつのころからか、政治家はウサンくさい人物が、公金にたかるパラサイトに成り下がりながら、エラソ―にする存在と見られるようになりました。

トウキョウの舛添辞職へ*1の一番の功績は、そういう十把ひとからげの政治家像が間違いないと太鼓判を押したわけで、おめでたい限りです。

TVワイドショーで感化されたボクないしワタシたちの目に狂いはなかったと思わせる事柄は、昨今そうないので、ご同慶の至りです。みんな満足していることでしょう。とくにトウキョウの場合、石原慎太郎、猪瀬直樹、そして舛添要一と短い期間で、そういう見方を裏付ける貴重な社会的実験を見せてくれています。

世の中が広く複雑になってきてから、生まれついての王様や皇帝の統治なんかよりも、住民自身で住民の代表を選び、為政をまかせる方が理に適っているとして、民主主義政治が生まれてきましたが、どうやら、この仕組みも行き詰まってきました。そのことが身に沁みる舛添辞職です。この制度の大きな欠陥になってきたのは、住民の側にあります。

世は大衆情報化社会とあって、選ばれたいとしゃしゃり出た人物を、ふさわしい資質や能力がある人物かどうか、目を凝らして精査する姿勢がなく、TVでよく見た人しか眼中になくなったからです。舛添が当選した2014年の知事選**2では、良識ある元日弁連会長、宇都宮健児さんのような立派な人物も立候補していたのですが、TVの人気者ではありませんでした。

閑人は、意地が悪い方なので、週刊文春の報道いらい、にわかに巻き起こった舛添ヤメロヤメロ・フイバーの陰で、当面の重大問題の当事者と関係者が、頭をすくめてホッとしているだろうとにらんでいます。
順不同で並べれば、

.租税回避のパナマ文書に名が出たジャパン関係者、
.ISに捕囚の身にある安田さんの命に関心がむかないこと、
.五輪事前運動代2億2千万円問題、トキョウ五輪はカネで買った事情、
.G'7総括とアベノミクス失敗、世界が失笑した国際経済についてのアベ発言
.アベの消費税増税再延期、「お約束と異なる新しい判断」という厚顔無恥!!
..縄駐留米軍の地位協定問題、殺人者や酒気帯び運転米兵の処遇について
.辺野古基地移設反対の沖縄の声の矮小化
.改憲論議、安保法制隠し

いろいろいっぱいありますが、回り回って、政治家不信といえば、「現金授受などは政治家の矜持、美学に反する」などとほざいた挙句に自身のアマリなウソ八百を隠すためか、睡眠障害なる詐病を持ちだして国会を長期欠席していた甘利元大臣なんか、いちばん舛添フィバーを喜んでいたに違いない。

ほとんど舛添問題の陰に隠れ、その騒ぎが発端した頃を同じくして、検察は甘利元大臣と秘書たちを不起訴にしてました。アベ政権の思惑にオベッカした検察です。政治家と同じように検察を法と正義の砦と信じるものはだれもいなくなるに違いありません。

甘利トンデモ元大臣や検察の弱腰について、なぜ、どうしてフィバーをなんで起こさないのか、いまどきのマスコミは?!

舛添辞職で、また約50億円もの公金かけて知事選をやり直し。これに伴う有象無象の候補者選びや選挙戦が連日、大騒ぎとなるに違いありませんから、上に列記したような重大問題は、マスコミ報道の片隅に追いやられるに決まっています。

(写真はGoogle画像検索から引用)

*1 2016年6月15日午前の段階では、ご本人の辞意表明は出ていませんが、都議会の動向から舛添が追い詰められていて時間の問題と見られています。
*2 2014年1月11日付け本ブログで「都知事選の顔ぶれ」を寄せています。宇都宮健児さんを評価し、舛添を論外の人物であるとしています。

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