護憲天皇の夏

15日の全国戦没者追悼式で天皇は、先の大戦について」「深い反省」を述べました。*1

せんだっての「お気持ちの表明」*2では、天皇の元首化や国事行為の縮小に反対し、生前退位と護憲の立場を明白ににじませました。

一方のアベは、追悼式では先の大戦の反省にふれず、歴代首相が、この場で述べていたアジア各国への加害責任すら述べませんでした。*3 つまり、アベのなかでは、先の大戦は、祖父岸信介らが起こした「自存自衛のため」の正しい戦争であり、欧米列強に支配されたアジア各国の解放戦争であったという歴史修正主義の考えをまともに信じているようです。

「お気持ちの表明」については、改憲、軍事強国を目指すアベは、苦々しい発言と受け止め、どんな方法があるか検討するといったコメントは素気ないものでした。

おかしなことに、いまや伝統文化に基盤を持つ天皇の方が現在の憲法を尊重し、主権在民、基本的人権の尊重、平和主義を守ろうとする民主的な思考と姿勢が強く、アベの方が、時代錯誤な国民を「右向けけ右へ」一辺倒にする全体主義国家、大日本帝国再現に向けた改憲へのめりこんでいます。

皇室制度についてここでは是非論は措くとして、天皇の方が首相よりも民主主義や立憲主義を理解し、なおかつ、大切なことは、国民の命と暮らしを守ることに寄り添う姿勢が明確なのが興味深い。

アベにとっては、国民は米国の望む戦争へどこまでも追従するための捨て石くらいにしか見えていないのだろう。アベは「新たな英霊」を待ち望んでいると思います。敵を憎み、敵を排外する「英霊プロパガンダ」こそ国民の気持ちを一気に全体主義に誘導できる起爆剤と思っているに違いありません。トランプやハシモトが常用している大衆扇動の手口です。

アベの無知蒙昧に付け込んでアべをおだてる読売、産経やウルトラ極右翼雑誌などのマスコミや日本会議サイドに取って、護憲の旗を立てる天皇の存在が、俗事に習っていえば、目の上のタンコブとなっているように見受けられます。

憲法上、「国政に関与しない」天皇が、こと憲法問題のあり方について“無言の関与”を果たしているようにも受けとれます。この限りにおいて、閑人は天皇がアベ改憲政権にとって、目ざわりな存在であり続けることを期待したいと思います。



*1 BLOGOS (http://blogos.com/article/187026/?p=2)
    天皇陛下おことば
*2 NHK news web (http://www3.nhk.or.jp/news/special/japans-emperor/)
    象徴としてのお務めについて天皇陛下のお言葉
*3 首相官邸 (http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/statement/2016/0815sikiji.html)
     安倍首相 全国戦没者追悼式式辞



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