秋の薄ら寒い朝

ベッドサイドの時計をみると、午前5時半、室内の温度は24.5度です。

秋が深まってきました。これくらいの温度でも、足元がひんやりして、肌掛け布団を引き寄せて、目をつむります。また、毎年がそうだったように寒い朝がやってきます。寒い朝はほんとに辛い。こんな愚痴をを繰り返し、繰り返しして、長く生きてきたものだとつくづく思います。

朝にやることはたくさんあります。熱帯魚とメダカの水槽を点灯してやり、エアーレーションも起動します。ぶくぶくと泡立ちはじめると、サカナたちも目覚めます。二つの水槽に、それぞれの好みのエサをいれてやります。メダカは一瞬、逃げ散りますが、エンゼルフッシュは近づいてきて、エサを待ちます。まるで池の鯉のように親近感をしめしてくれます。

もう一つのペット、文鳥の籠の覆いを外してやります。こちらの気配を早くから気付いていて、しきりに鳴きます。止まり木の間を飛びまわって催促しています。覆いを取ると、すぐに籠の出入り口まで来て、あわただしくさえずり、こちらの指先をつついたり。そのあと、なんとも、うまそうに水を飲み、エサ台で無心についばみます。

マグカップにいっぱいの牛乳をチンにかけてから、歯磨き、洗顔、髭をそります。口元をぐるりと囲むようにヒゲをのばしていますので、慎重にヒゲをそらなければなりません。すこしばかり時間をくいますが、なに、幸いなことに、取り急いでやらなければならない仕事がまっているわけではありません。勤め人のころの朝は遠い昔のこととなりました。

温まった牛乳にきな粉を二匙いれます。大豆は体にいいと聞いてからの習慣です。テーブルに朝服用の薬を並べます。固い殻に入った木の実を取りだすように降圧剤、血糖値や尿酸値を下げる薬、前立腺肥大を緩和する薬などをひねり出し、合わせて八種類の錠剤を服みます。

さらに、むかし、単身赴任をしていたころからの習慣でヴィタミンEとCのサプリメントも服用します。昨秋、にわかに左眼に光を失っていらい、朝晩の目薬点眼もかかせなくなりました。

そうそう、その前にトマトとかオレンジとかバナナ半分とか、主に果物を少し食べます。ときどき玄米フレークにヨーグルトをかけて食べます。空き腹に大量の薬剤投入は胃を荒らすというので、おまじないのように食べます。そしてコーヒーをゆっくり味わいます。これで朝食は終わりです。

このあと、動脈硬化が進んでいますと脅された?ので、血圧測定をします。朝晩の二度計って記録しています。アームイン式の測定器で、目の前にデジタルで最高と最低の血圧、それの脈拍数が表示されます。便利なものが家庭用になっています。なぜか計りだしてから、血圧は低位安定しています。これも、おまじないかもしれません。

ラジオをつけて、牛乳やコーヒーを飲みながら新聞に目を通します。最近は、グッドニュースにあまりお目にかかりません。ただ、いやな時代の足音が近く高く迫ってくる感じのニュースが目立ちます。

最近、読んだ本*1によると、2006年にはもう、在日アメリカ海軍駆逐艦は、海上自衛隊を”PLUG-AND-PLAY”(プラグ・アンド・プレイ)していると言っています。”PLUG-AND-PLAY”とは、コンピュータ用語で、「本体に接続すると自動的に性能が立ち上がる周辺機器」という意味です。

パソコンでいえば、CDやDVDやUSB,外付けハードディスクみたいな周辺機器をプラグ・アンド・プレイといいます。この用語の使い方からして、自衛隊は、米軍(本体)の周辺機器扱いと見られているわけです。アメリカの戦争に従軍したい「集団的自衛権の行使」というのは、すでに何年もまえから米軍では、既成事実であって、”PLUG-AND-PLAY”と見られていることを如実に示しています。

あの大戦の惨禍から立ち直ったこの国は、いまだ戦勝国アメリカから”周辺機器扱い”されているのです。こんな従属的な地位をますます助長するような対米追従を嬉々として進めているアベ政権に並みの国民ならば感じるような心の痛みや怒りや屈辱や恥ずかしさを求めるのは木に縁って魚を求めるようなものか。このようなかたちで独立国家といえますか。

多くの薬剤で生かされている閑人は考えます。この国は、アメリカ合衆国の陸海空軍・海兵隊に次ぐ“第五軍”になる道を歩んでいます。こんな道を進むために戦後70年の足跡があったとは思いたくない。ほんとうに平穏な暮らしを守れるかどうか、おおきな分岐点に立っています。

巡り来る季節の寒い朝とちがって、この誤った国策を進めるアベ政権に感じる索漠としたうすら寒さというのは、どうしたものだろう。


*1 『自衛隊 変容のゆくえ』 (前田哲男 岩波新書) プラグ・アンド・プレイというのは、ややこしい調整をせずにすぐ実働状態に入れることで、ここでは日本海で米空母の演習に参加した海自護衛艦三隻との関係を指している。

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