兵馬俑展

遅ればせながら、会期終わり近くになって大兵馬俑展を見てきました。


P1040408.jpg



空模様が心配されたのに、会場前では驚くほどの長蛇の列。ふだんなら、どのようなことでも、列に並んでまでなら、ゴメン蒙りたいところなんですが、西安に行きたしと思えども、西安は遠しと思うような、老いのコンディションなので、この機会をのがさじと、やむなく並びました。

中は超満員で、ガラスケースに展示された装飾品に近づくにも、一歩一歩すり足状態。説明文をろくに読む間もありません。人と人の間に首を差し込んでみる始末。それでも紀元前200年、300年も大小の壺、矢じり、首飾り、穀倉庫、水道菅などを見ると、精巧精緻、彩色されたものもあって、高度な技術や造形力に感嘆しきりでした。

圧巻はやや広いコーナーに展示された兵馬俑。一体ごとに距離をおいて展示されているので背後まで仔細に鑑賞できます。将軍俑、軍吏俑、歩兵俑、跪射俑、立射俑、さらには軍馬。実際の人間よりもやや大きめのようです。一体ごとに顔が違い、表情が異なり、身につけている冠や衣装まで違います。

秦始皇帝陵からはいまも新たな兵馬俑が見つかっているといいますが、すでに8000体が発見されているそうです。あまたの副葬品の数々。古代の権力者による不老不死願望のパラダイスのようです。

展示の最終コーナーでは左右に多数の兵馬俑が立ち並んでいます。映像なんかで見る兵馬俑坑の姿をしのばせてくれました。ここでは写真撮影もOKしていました。

焚書坑儒をやった暴君という一方で、万里の長城を完成させたり、漢字や度量衡の統一化を計ったりした始皇帝については毀誉褒貶がありますけれど、現代から見れば、人智を超えたような圧倒的な造作に息をのみます。とにかく人類の偉大な遺産としかいいようがないものでした。

こういう文化文明を誇る古代の国家、たとえば、ギリシャ、エジプトやイラン、イラク、南米の諸国など再び世界をリードすることはないだろうと思われていますが、隣国の中国に限れば、いずれ米国をしのぐ超大国となり、再び世界を牽引するだろうと予想されています。*1 

ただ、日本だけは、そうならないとみている人が先進諸国などでいちばん多いという調査があります。この日本人の見方
の方が世界の潮流に逆らってます。おりしも中国元が世界通貨として円を抜きました。隣国を侮り、脅威を煽るアベ政権と
その扇動に惑わされている国民が多いことを物語っているのでしょうね。

*1 『「対米従属」という宿痾』(飛鳥新社刊 鳩山由紀夫 孫崎享 植草一秀著) 247頁

                  米 英 独 仏 露 中 日
     追い抜く         46 65 61 72 45 63 37 
     追い抜けない      45 26 34 28 30 17 60

  (出典 2011年 PEW ”china seen overtaking US as Global Superpower”)
 
   引用者注 国名の一部は漢字表記に直しました。

コメントの投稿

非公開コメント

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
プロフィール

tajifu

Author:tajifu

ブログ内検索
RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる