午後の内輪話

のどが渇いたので、通りすがりのコンビニで缶ビールを買いました。
レジにもっていくと、お兄さんはが年齢確認を押してくれという。白髪頭、白ヒゲが前に立っているのに、まるで見ていない。ㇺッ。たじろいでいると、重ねて催促する。タッチパネルの「20歳以上」を押さないと売ってくれない。融通の利かない話です。

単なるマニュアルで、誰かれなしに押させているのか、アルコール商品の売り上げカウンターになっているのか、よくわからないが、けったいな違和感をビールとともに飲み込みました。

自転車のタイヤがやわく、すぐに空気が抜けるような感じ。自転車屋さんで見てもらった。おっちゃんはタイヤから抜いたチューブを手際よく水にくぐらせた。穴はあいていないし、ムシも大丈夫だといい、圧縮空気を勢いよく注入してくれた。手慣れた職人ワザで流れるような作業に感心しましたが、その間も切れ目なくしゃべっていたことには、ちょっと違和感ありでした。

「空気が抜けたから、空気入れ貸してと言いながら、入れすぎてパンクさせてしまい、文句をいう客がいまんね。もうタイヤが古くなって空気圧に堪えられんのやね。そんなボロ自転車にのって、タダで空気入れ借りておきながら、文句いう。けったいな客がけっこういまんねん。そんなふうに見える客には文句いわれんように、こっちも(空気)圧を下げときまんねん」
「ほな、どないなります」
「すぐ抜けますな、あはは」

サウナで、裸のお年寄り二人の話が聞こえてきます。
「晴れてても、リュックにカッパは入れときます。靴は底のギザギザの深いのがいい。そう、ポケットには、小銭も多めに入れて、、、どこで何が起こるかわからへん」
「用心いいですな。よう行きますか」
「あそこの公園? あの公園はトイレは何か所かあるし、ぶっ倒れても、いつも誰か通ってるから、安心や。その点、あの寺に通じる坂道は、どうかすると30分くらい人と会わん。転んだりしたら、そりゃーアブナイところや」
「そやなあ、転んだら、おしまいや」
七十代らしい爺さんたち、汗まみれになりながら、散歩道の心得を交わしていました。身につまされます。

「改憲はできませんよ。アメリカが認めません。」
思想家、内田樹さんと正統右翼の木村邦男さんが対談した本*1を読んでいたら、こんな会話がありました。目からウロコ。アベは改憲へ前のめりになって、着々と布石をすすめているようにみえます。危機感を強めていましたので、なるほど、そういう見方もありか、です。

改憲派議員の3分の2超えなどいった国内の政治情勢ばかりに気を取られていました。しかし、考えて見ると、改憲というのは、憲法制定に深くかかわったアメリカの了解なしに、アメリカの制定に関与した趣旨に逆らうことを意味しています。宗主国、アメリカがやすやすとメンツをつぶされることを容認するか。

アメリカの国益からすれば、アメリカのいいなりになってくれる属国は、都合がいいのに決まっています。属国が宗主国の意向を忖度することなしに重大な国策を変えられるはずがありません。必ずやご意見拝聴しているはずです。それが両国の力関係でしょう。

憲法をわざわざ変更しなくても実質的に自衛隊は世界第四位の軍事力を持つ国防軍だし、いったん有事になるや米軍指揮下に入ることが、すでに決まっているのなら、なにも改憲することは、あらへんやないか。英語では、こういう気分をどういうのか知りませんが、そういった感じをアメリカが持っていても不思議でありません。

憲法9条はじめ基本的人権の尊重、国民主権、平和主義、みんなそのまんまにしといて、必要なら「解釈かえたらいいんやないか」というのは、実は宗主国の知恵だったのかもしれないです。改憲論議をいったんひっこめて、あの集団的自衛権の行使容認を急に閣議決定したことも、そう考えると腑に落ちます。

アベが、最近しきりに改憲発議は国会からとか、争点の条文は憲法審査会で、などと口走るのも、そのせいかもしれません。自身の信念ではなくて、民意が改憲に向けて沸騰するとすれば、アメリカさんも、しぶしぶやむおえないなと。そう思わせる状況を作った方が、御意に適うと思っているのかもしれなませんが、いくらなんでも、それはないと思います。 

宗主国は、この国を便利使いしたいけれど、二度とアメリカの脅威になるような軍事大国、ましてや核兵器を保持するような核大国になるようなことは断固阻止するでしょう。米軍駐留の瓶のフタ論は健在です。*0 9条を廃止して軍政を大ぴっらにさせると、そのへんの危惧が増長することを宗主国はわかっているのにちがいありません。

閑人は、問われたら、護憲、専守防衛で十分、近隣諸国と仲良く、みんが三度三度、しっかり食べられて、ゆっくり眠れるようなら、なお十分。アメリカと組んで世界の覇権国になりたい、安保理常任理事国になりたい、アジアのリーダーになりたい、中韓のアタマを抑えこみたいとか、そんなひそかな野心を隠して、国際社会で責任を果たすなどと勇ましいことをいうのは、やめた方がいいと答えたい。戦後70年という歳月は、そのためにあります。

*0 1990年3月,在日米海兵隊司令官(少将)の発言。「もし米軍が撤退したら、日本はすでに相当な能力を持つ軍事力を、さらに強化するだろう。だからわれわれ(米軍)は(日本の軍国主義化を防ぐ)瓶のふたなのだ」
 
*1 『慨世の遠吠え 強い国になりたい症候群』 (内田樹 木村邦男 鹿砦社刊)

コメントの投稿

非公開コメント

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
プロフィール

tajifu

Author:tajifu

ブログ内検索
RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる