けったいな街やねん、大阪

長い人生。ほとんどを大阪(府・市)で過ごしてきました。この地域が47都道府県のなかで、ひときわけったいな、異質の土地柄なんだなと思うことが、しばしばありますね。人並みに愛着を感じてはいますが、もうちょっとなんとかならないかな。つくづく、そう思うことがありますね。

世に公表されている組織・団体の見解や社会統計を見ると、そういう個人的な体感を裏付けてくれているような感じが強まります。最近、老舗の経済誌『東洋経済』*1が発表したランキングも、そうでしたので、少しばかり調べてみました。

人口50万人以上の都市は、全国に20都市あって、府県並みの行財政能力を持つ「政令都市」とされています。あらゆる分野のランキング評価に伝統のある『東洋経済新報社』が今年明らかにしました「全国政令都市幸福度ランキング」によると、大阪市はダントツの最下位とあります。

主に健康、文化、仕事、生活、教育の5分野を調べてランキングしたもので、大阪市は健康、生活、教育の3分野で最下位となり、総合で20位でした。

ちなみに、同誌は昨年も「全国47都道府県幸福度ランキング」を公表していますが、大阪府は44位でした。市・府ともに居心地のよさ、住んでみて幸せという点からすれば、底辺の地域と位置づけられています。

どうですか、この評価。市といい、府といい、あのハシモトの維新の会系が、もう8年も行政を握っていて、この有様です。むろん調査項目や方法あるいは認定の仕方について、いろんな考え方があるのは承知していますが、ここでは認定には、一応の合理的な意味があると受け入れて話しています。

ことし法政大の研究グループ*2が発表した「47都道府県の幸せ度ランキング」によりますと、「生活・家族」、「労働・企業」、「安心・安全」、「医療・健康」の4分野にわけて、社会経済統計を活用して分析した結果、ここでも、最下位は大阪と出ました。

つまり、幸せ、幸福度という住民にとってもっとも大切な指標なのに、我らが住まう大阪は、サイテ―と評価されているわけです。

そこで全国統計で他の分野の目安*0を調べますと、、出るわ出るわ、大阪1位が出てきます。

都道府県の刑法犯罪発生率        大阪1位 (2014年)
ひったくり認知件数             大阪1位 (2014年)
性犯罪発生率                大阪1位 (2014年)
重要犯罪認知件数             大阪1位 (2014年)
殺人事件被害者数             大阪1位 (2014年)
児童虐待相談対応数            大阪1位 (2014年)
救急車出動数                大阪1位 (2014年)
生活保護世帯                大阪1位 (2014年)
高齢者の生活保護世帯          大阪1位 (2014年)
一世帯あたり負債額            大阪1位 (2014年)
自殺者数(人口10万人当たり)     大阪2位 (2012年)

つまり、住民は貧しく、借金が多く、そのためか、子どもをいじめたり、痴漢やひったくりなどの犯罪に走る人たちが突出していて、
下記にみるように子供たちの学力が劣り、気持ちのゆとり、情操を育てる機会もないところ、そうみられても仕方がないようなデータです。

警察庁が初めて実施した「体感治安」調査*3によりますと、47都道府県のなかで、最下位は大阪でした。

この調査は「地域の治安はどの程度だと感じるか」という安心度を尋ねたもので、裏返せば、警察への信頼度を意味しています。つまり、大阪の住民は、ひったくりや痴漢や泥棒なんかがしょっちゅうあって、おっかないなと思う一方、そういう犯罪をいっこうに抑え込まない警察も信頼していないというわけです。

なんとも住みにくい社会環境にあることがうかがえますが、別の観点からみます。教育と文化です。文科省が行った2016年度都道府県別全国学力テスト*4の小中学生の国語、算数(数学)テストの結果で、小学生は45位、中学生は38位です。トップ県から周回遅れです。

ハシモト維新の会は、教育に特別な関心をもっているかのように教育行政をコロコロ変えたり、教職員をいじめたりしてきましたが、子どもたちの学力向上にはなんの役にも立っていないようです。

関西経済同友会*5は8月、大阪府や大阪市に対し、芸術や文化関連の予算が少ない、もっと増やせと提言しました。 同友会によると、芸術文化費は、大阪府では2014年度で7億円。住民1人あたり、たった79円。全国平均の600円を大きく下回っています。

大阪市の場合は814円だが、政令指定都市では低い水準だと指摘しています。大阪府には芸術文化、情操の涵養なんかには、なんの関心もない、ハートがスカスカ首長が二代続いています。
 
大阪には、独特のごちゃこちゃと活気に満ちた喧騒猥雑な文化がぎょうさんあり、それなりに盛んな経済活動もありますけれど,街の品格、都市格というものがあるすれば、残念ながら、とても優れているとはいいがたい。

なにか全国的に変わったトップがないものか、調べたら、ありました。

「都道府県別統計とランキングで見る県民性」*6によりますと、総務省選挙関連資料から割り出した直近10年間の選挙におけるおおさか維新の会(維新の党、日本維新の会)の比例代表得票率の平均値を見ると、大阪府は全国1位の32.97% で、全国平均の14.32%をはるかに上回っています。まったく特異なローカル現象です。

上に掲げたような数々の不名誉な全国1位の指標と、この維新得票率との相関関係は、とうぜん密接な関係にあると思います。相関というよりも因果関係があるとみてもいいのではないか。

維新の支持者が増えれば増えるほど、いい加減な政治家たちが増えて、その結果、大阪をよくするためにはなんの寄与することもなく、実現不能な都構想とか、ありもしない二重行政の解消とかを声高に叫んでいるばかりです。かの国のトランプが日々馬脚を現したことに支持者が気づき始めたような昨今ですが、大阪ではいつになったら維新熱が冷めるのやら、見守りたいですね。



追記 上のような感想をつづった四日後、けったいな街やねんのけったいな人たちの言動を、まさにライブで見るような”事件”が起きました。

沖縄・高江地区で米軍ヘリパッド建設に反対する沖縄県民に対し、全国の警察から応援警備している機動隊員のうち、よりによって大阪府警の若い隊員二人が、「シナ人」とか「こらっ、土人が」と暴言を吐きました。

公務員による明らかな沖縄県民への蔑視差別発言です。20代とみられる隊員が、死語に近い「土人」なんていう言葉を咄嗟に吐くところに、差別意識の深さがわかります。「シナ人」などいう、いまや極右の石原慎太郎くらいしか常用しない言葉を吐いて罵倒したのも仰天です。一体、大阪府警は、日ごろどんな教育をやっているのか。

政府も警察庁も平謝りというのに、若い隊員の雇い主である維新のマツイ大阪府知事は「一生懸命に職務を遂行している。出張ご苦労様」とツイッターに書き込み隊員を擁護しました。暴言にあえて触れず、慰労している始末。これに抗議が殺到したら、こんどは「売り言葉に買い言葉だったのだろう」とまた弁解。言っていいことと悪いことの区別がつかない、バカ知事。この親にして、この子あり、といった感じのお粗末です。




*0 都道府県別統計とランキングで見る県民性 http://todo-ran.com/
*1 東洋経済オンライン   http://toyokeizai.net/articles/-/137680
*2 日本で一番幸せな都道府県はどこだ? http://www.japan-now.com/category/11966021-1.html
*3 毎日新聞2016年8月31日 大阪最下位、東京29位 警察信頼度に比例 警察庁初調査
    http://mainichi.jp/articles/20160831/ddm/012/040/035000c
*4 全国学力テスト正答率 http://todo-ran.com/t/kiji/12090
*5 朝日電子版 2016年8月5日付 大阪府市の芸術予算けちらないで 関西経済同友会が提言
   http://digital.asahi2016年8月5日付け.com/articles/ASJ845489J84PLFA00V.html?_requesturl=articles%2FASJ845489J84PL   FA00V.html&rm=310
*6 都道府県別統計とランキングで見る県民性 http://todo-ran.com/t/kiji/18447





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