「マルサの女」「ミンボーの女」「スーパーの女」を観る

故伊丹十三の没後10年とかでNHKBSで伊丹監督の作品を
連夜放映してぃたので、しっかり見た。

「マルサ」はあくどい脱税者を摘発する国税庁査察部の所属する
女性とラブホ経営者とのあの手この手の戦い。パチンコ屋の売り
上げごまかしを摘発するため、万札の端に赤インクをつけて
パチンコする手口、望遠カメラ仕掛けた車からの斥候、土砂降り
のなかの張り込み。

「ミンボー」は民事介入暴力から格式あるホテルを守る女性弁護士
の活躍、暴力団の色仕掛け、金握らせる攻勢を民事レベルに終わら
せず、ゆすり、たかり、恐喝に持っていかせる弁護士の戦術と立ち
上がるホテルマンたち。

「スーパー」は業績の上がらぬスーパーとやる気のない経営者に
たまりかねた経営者の女友達が、スーパー買収にかかる大手チェ
ーンスーパーからの魔手から守り、あげくに業績も上がるスーパー
にしてゆく話。和牛クズとオーストラリア肉を混ぜて神戸牛に仕
上げる手口、売れ残りのランプを外し、新たにリラップして製造
日とし、賞味期限を引き延ばす手口などが挿話にある。偽装は
いまも続いているわけだ。

三作のヒロインは宮本信子、ヒーローは津川雅彦。伊丹監督は
社会に巣食う不正や腐敗を取り上げて、エンタメにするのが実に
うまい。シリアスドラマになるのを避けて、ハラハラドキドキ
で話を引っ張ってゆく。三作とも、いまも少しも色あせしない
社会問題であるところに、伊丹監督の目がある。

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