「この日本で老いる」を読む

第二位の経済大国、第四位の軍事費支出大国、、、いろいろな
顔を持つ日本でお年寄りになることは、どれほど面倒なことが
あるか、幸せな余生を送れるか、、というようなことを医師で
ある大学の教授が、データをあげて説明している。

最後の章は、宗教的な側面から描いている。キリスト教や仏教
に深く帰依した高齢者がやすらかに人生を全うする姿を詳述
している。この章が示しているように、いかに疾病や家族関係
や加齢の孤独から自由であったとしても、最後は内面の悟りと
いうか、精神の充実という領域なしには人生を安らかに
終えるのは難しいこととしている。

老齢による心身の衰退のうち、記憶力の減退について、その原因
や対処の仕方にも詳しく言及していて、興味深い。
記憶障害には、短期と長期がある。ついさきほどのことは、すぐに
忘れるが、遠い昔のことが細部まで覚えているのは、どういうわけ
か。アルツハイマー病型と脳血管障害型の記憶喪失の症状の違い
などは面白かったが、最終的には、若者のような活気ある記憶
というものは望めないらしい。

   京都府立医科大教授、中島健三著 世界思想社刊

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