改憲発議トンデモナイ

(少し長めになります。お許しを願います)

今年の内政のいちばんの課題は、アベにすれば、改憲発議だろう。
国民のおおかたは、そんなことよりも、社会保障の拡充や貧困の解消や雇用の安定を望んでいます。
アベの課題は不急不要のムリ筋の押し付けです。

アベによれば、自民党結党いらいの党是だそうだが、保守合同までは憲法護持でした。改憲を世をはばかりながら口にし出したのは、祖父の戦犯、岸信介のころからです。それでもその後、保守対革新が固定化した55年体制下では、改憲論議はおおぴっらにできなかったといってよい。

アベは党是だといい、占領下に押し付けられた憲法だから、改憲するとは常々口走るものの、今の憲法のどこが、どう不都合で、どこをどういうふうに改めたら、この国のためになるのですと、そんな噛んで含めるようなわかりやすい理屈、ないしは、理論でもって説明したことは、一度もありません。通算で6年も居座っていながら、たった一度もありません。

ただただ、アベが言っているのは、壊れたらレコードプレヤーのように、あるいは一つ覚えのオウムのように、カイケン、カイケンとわめくばかりです。つくつく思うことは、アベは本当に憲法を理解しているかという根本的な疑義について、です。おそらくまともに憲法全文を読んだことがないのではと推察されます。

そして、非常に気の毒なことをあからさまに言うようですが、アベのアタマでは、憲法のことなんか、なんにも理解していない、ほんとうになんにも知りもしないのではないか、ということです。

アベの人物像を俯瞰しても、彼が何事かを特別努力して報われた人、ひたすら苦労して今日ある地位を築づいた人、豊かな識見でもって尊敬される人、、、いかなるエライ人のケースを想像しても、どこにも思い当たるフシのないタダの人だからです。

他人より恵まれた家に生まれて、乳母日傘で育ったにすぎないのです。ですから憲法にだけ特化して博覧強記とか、造詣がことさらに深いというようなことは、あり得ないと考えるのがフツーの話です。

それでは、なんでアベが改憲の執着しているかと言えば、戦犯ながら、折からの冷戦が幸いしてアメリカのCIAの工作員になることと引き換えに放免された祖父、岸信介の情念を孫として果たしたいこと、自らを持ちあげてくれるコアである日本会議など国家主義者たちの支持に応えてみせたいこと、そして一番おおきな理由は、アメリカのご意向を過剰に忖度していること。この3点へのこだわりだと思います。

最後のアメリカへの忖度ですが、アメリカにすれば改憲しようが、しまいが、同盟国として軍事力の行使でもってアメリカの国益に寄与してくれる体制であれば、あとはどうでもいいことなんです。(*1) アメリカは先の大戦後、日本が民主主義のよき生徒になったのはアメリカの指導の効果だと信じているので、その指導教義である憲法を変えることには乗り気でないようです。

アベのこだわりのどこにも、国民の生活を豊かにし、しあわせ感が満ちた明るい暮らしを作ろうという為政者としての好ましい姿勢なんか垣間みられません。破れ鍋に綴蓋のようなアキエがかつて、大学の先生と対談したときに、アベは「なにか目に見えない力に動かされているような感じ」と話していたが、これはある意味、アタっています。(*2)

アベの能力でもってしては、一人歩きはムリなのです。後ろでアベをいいように洗脳し、操っている誰かがいます。昨年、とつぜん口走りだした「9条に自衛隊明記」説でも、アベが自発的に考えたものでなく、日本会議の政策プランナーの考えを鵜呑みしていることは、すでに明白になっています。

「後法優先」(*3)の法理でもってすれば、憲法に書き込みが成功すれば、条文として「戦争放棄」も「戦力不保持」も生き残っても、みんなチャラに解釈されて、晴れて地球の裏までも米軍の先兵(集団的自衛権の行使)になれます。アベがこういう狡猾で不実なことを思いつくアタマではないでしょう。

先の大日本帝国の終焉とともに焼け跡に放り出された多くの国民は国家に騙されたと嘆きましたが、映画監督、伊丹万作は「騙された方は愚か。ちゃんとした思考力、判断力がなかった己を悔いるべきだ」という趣旨の辛辣な批判をしています。(*4)二度とだまされないように、アベの改憲発議をみんなで粉砕しましょう。

おわりにアベのアタマを再見する画像を拾って紹介しましょう。

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震災地で子供たちに向けた励ましかなんかの、有名な?アベ自筆です。自分の出身大学につながる漢字さえ書けないことで、満天下をうならせた傑作です。再三、ネット上でも引用されています。「でんでん」と並んで甲乙つけがたい。

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簡易な漢字にふり仮名がふってある演説原稿です。(水を飲む)とあることを忠実に実行しています。アキエのいう「動かされている」ところでしょう。

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国連での演説草稿です。強調すべき点を赤で印をつけてもらっています。たぶん声高になるんでしょう。

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拡大すると、やはり赤をあちこちに印づけていることがわかります。「顔あげて拍手を促す」との文字もあります。アキエがいう「動かされている」感満載です。笑止千万じゃないですか、みなさん!

こんなに手取り足取りされている程度の人物に平和憲法を蹂躙されるなんて、あってはならないことですね。


(写真はGOOGLE画像検索から引用)


*1 2017.10.16 http://www.mag2.com/p/news/309039
  田原総一朗氏が暴露。安倍首相「改憲する必要なくなった」の衝撃
 「憲法改正」に固執するような姿勢を見せてきた安倍総理。しかし、ジャーナリストの田原総一郎氏と昨年9月に会った際、総理は「憲法改正の必要はなくなった」と発言したといいます。その真意とは? 無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者で政治に詳しい国際関係研究者の北野幸伯さんが、この発言の「裏の意図」について読み解いています。

安倍総理、「憲法改正は必要なくなった」と発言
日本、選挙戦が盛り上がっていますね。自民党も希望の党も、改憲に賛成。ということで、「消費税どうする?」が争点になっている。そんな中、面白い情報が出てきました。安倍総理が田原総一郎さんに、「憲法改正は必要なくなった」と言ったと。

安倍首相が田原総一朗氏に「憲法改正する必要なくなった」 昨年9月にジャーナリストの田原総一朗氏が13日、東京の外国特派員協会で会見し、昨年9月に安倍晋三首相に会った際、田原氏に「憲法改正する必要がまったくなくなった」と話したと明かした。

ええ??? 憲法改正は、総理の悲願ではありませんか??? もう少し詳細を。
その理由について、安倍政権が集団的自衛権の一部行使容認を決めるまでは、アメリカ側は「やいのやいのとうるさい」(田原氏)状態だったが、「集団的自衛権の行使を決めたらアメリカはまったく何も言わなくなった。満足したのだろう。だから憲法改正をする必要はない」と安倍首相は語ったという。
(同上)

「集団的自衛権の行使を決めたらアメリカはまったく何も言わなくなった。満足したのだろう。だから憲法改正をする必要はない」
なるほど~~~。アメリカは、「集団的自衛権行使」を望んでいただけだと。(以下略)

*2 http://blogos.com/article/197071/
BLOGOS
「日本の精神性が世界をリードしていかないと地球が終わる」 安倍昭恵氏インタビュー

*3 http://article9.jp/wordpress/?p=8739
   澤藤統一郎の憲法日記
   「後法は前法を破る」―9条3項の新設は2項を破ることになる。

*4 http://www.aozora.gr.jp/cards/000231/files/43873_23111.html
   戦争責任の問題 伊丹万作
  一部引用
  「そしてだまされたものの罪は、ただ単にだまされたという事実そのものの中にあるのではなく、あんなにも造作なくだまされるほど批判力を失い、思考力を失い、信念を失い、家畜的な盲従に自己の一切をゆだねるようになつてしまつていた国民全体の文化的無気力、無自覚、無反省、無責任などが悪の本体なのである。」


  


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