「ブラック ブック」を観る


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ナチス・ドイツが猛威を振るった第二次世界大戦中の1944年、占領下のオランダを舞台に地下運動で抵抗したレジスタンスとドイツ軍との謀略戦を描いて、秀逸な戦争物語になっている。

避難するユダヤ人をかばうふりして、ドイツ軍に情報を売って儲けるレジスタンスの偽者たち、虐殺したユダヤ人の身ぐるみ剥いで宝石類を奪うドイツ軍兵士たち、レジスタンスのメンバーには入り、色仕掛けでドイツ軍大尉に迫る美しい女性歌手。この歌手を軸にすえて、レジスタンスの内情、ドイツ軍の退廃を描く。

レジスタンスは崇高な対独抵抗運動というこれまでの定説から一歩踏み込んで、レジスタンスのなかでも人間の欲望や金銭欲のために、味方を裏切っていた、醜い連中がいたことを暴く。戦後、英雄として民衆から歓迎された医師が、じつはドイツと通じていたことなど人間不信を増幅するエピソードはショッキング。

心身ともに疲れ果てた歌手は戦後、イスラエルのキブツで子どもたちを
教えている。ここが彼女の安住の地のような印象を与えて、エンディング。こういう結び方は、その後の中東和平問題に思いを寄せると、ちょっとわかりづらいが、予想外の場面展開続きで楽しめる。


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ポール・バーホーベン監督 オランダ、ベルギー、英、独合作
        WOWWOW 放映版

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