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平和の詩 「生きる」

爽やか、すばらしく、心打たれましたね。
沖縄全戦没者追悼式。中3少女の「生きる」という自作の詩の朗読。

近年ずっと何を言っても、何が発覚しても、世界の情勢が動いても、ウソ、ごまかし、はぐらかし、、、腐臭ふんぷん、不誠実なアベ政権。うんざりするような脱力感に陥るなか、泥池に咲くハスの花を見るような清らかな朗唱でした。

沖縄をこころから愛し、過去の悲惨な歴史を乗り越えて、平和な未来を希求する気持ちがほとばしっています。耳を傾けながら、前後9回訪れたことがある沖縄の海と空、平和の礎、辺野古の工事現場、延々と続く普天間基地などの風景を思い出していました。

まだ幼さが残る小柄な相良倫子さんは、祖母から聞き及んでいた沖縄戦の記憶をもとに、多くの無辜の人々が亡くなり、美しい海と大地が壊された事実を訴えました。7分半の長さを思わせない優れた内容でした。

来賓席。抗がん剤治療の副作用か脱毛した頭に帽子をかぶった翁長知事が厳しい表情で前を向いていました。すぐそばに沖縄の衣装、かりゆしふうの黒い服に身をつつんだアベが座ってました。せんだっての大阪地震の被災者を見舞ったときは、もっともらしい青い作業服姿でした。

TPOなんてという気の利いたものではありません。その場かぎりの服装が物語るように、アベは、直近の問題に全力をあげるふり、見舞うふり、悼むふりをしています。国民の好感度を得るための着ぐるみたいなものです。

アベのやることなすことは、すべてより良き指導者の「ふり」であって、本性では地震の被災地のことも沖縄のことも「わたしは、どうでもいい」(トランプの妻、メラニアが先日、移民の親から引き離された子ども収容所を見舞った際にきていたジャケットの背中の文字、I  REALLY DON'T CARE, DO U?、、、、、、、、)のでしょう。

そうなければ、あれほどは諸事万端に口先だけの言葉で、責任を取らず、言い逃れたり、開き直ったりする不誠実な立ち居振る舞いができるはずがない。トランプのポチであることだけが政治生命の延命になると信じているような愚かな人物です。

相良倫子さんのまっすぐな詩がきわだって意味深い。大切であることが分かります。全文を引用させてもらいます。

safe_image.jpg


私は、生きている。
マントルの熱を伝える大地を踏みしめ
心地よい湿気を孕んだ風を全身に受け、
草の匂いを鼻孔に感じ、
遠くから聞こえてくる潮騒に耳を傾けて。  

私は今、生きている。

私の生きるこの島は、
何と美しい島だろう。
青く輝く海、
岩に打ち寄せしぶきを上げて光る波、
山羊の嘶き、
小川のせせらぎ、
畑に続く小道、
萌え出づる山の緑、
優しい三線の響き、
照りつける太陽の光。

私はなんと美しい島に、
生まれ育ったのだろう。
ありったけの私の感覚器で、感受性で、
島を感じる。心がじわりと熱くなる。

私はこの瞬間を、生きている。

この瞬間の素晴らしさが
この瞬間の愛おしさが
今と言う安らぎとなり
私の中に広がりゆく。
たまらなく込み上げるこの気持ちを
どう表現しよう。
大切な今よ
かけがえのない今よ

私の生きる、この今よ。
 
七十三年前、
私の愛する島が、死の島と化したあの日。
小鳥のさえずりは、恐怖の悲鳴と変わった。
優しく響く三線は、爆撃の轟に消えた。
青く広がる大空は、鉄の雨に見えなくなった。
草の匂いは死臭で濁り、
光り輝いていた海の水面は、
戦艦で埋め尽くされた。
火炎放射器から吹き出す炎、幼子の泣き声、
燃えつくされた民家、火薬の匂い。
着弾に揺れる大地。血に染まった海。
魑魅魍魎の如く、姿を変えた人々。
阿鼻叫喚の壮絶な戦の記憶。

みんな、生きていたのだ。
私と何も変わらない、
懸命に生きる命だったのだ。
彼らの人生を、それぞれの未来を。
疑うことなく、思い描いていたんだ。
家族がいて、仲間がいて、恋人がいた。
仕事があった。生きがいがあった。
日々の小さな幸せを喜んだ。手をとり合って生きてきた、私と同じ、人間だった。

それなのに。
壊されて、奪われた。
生きた時代が違う。ただ、それだけで。
無辜の命を。あたり前に生きていた、あの日々を。
 
摩文仁の丘。眼下に広がる穏やかな海。
悲しくて、忘れることのできない、この島の全て。
私は手を強く握り、誓う。
奪われた命に想いを馳せて、
心から、誓う。

私が生きている限り、
こんなにもたくさんの命を犠牲にした戦争を、絶対に許さないことを。
もう二度と過去を未来にしないこと。
全ての人間が、国境を越え、人種を越え、宗教を越え、あらゆる利害を越えて、平和である世界を目指すこと。
生きる事、命を大切にできることを、
誰からも侵されない世界を創ること。
平和を創造する努力を、厭わないことを。

あなたも、感じるだろう。
この島の美しさを。
あなたも、知っているだろう。
この島の悲しみを。
そして、あなたも、
私と同じこの瞬間(とき)を
一緒に生きているのだ。
今を一緒に、生きているのだ。
だから、きっとわかるはずなんだ。
戦争の無意味さを。本当の平和を。
頭じゃなくて、その心で。
戦力という愚かな力を持つことで、
得られる平和など、本当は無いことを。
平和とは、あたり前に生きること。
その命を精一杯輝かせて生きることだということを。  

私は、今を生きている。
みんなと一緒に。
そして、これからも生きていく。
一日一日を大切に。
平和を想って。平和を祈って。
なぜなら、未来は、
この瞬間の延長線上にあるからだ。
つまり、未来は、今なんだ。

大好きな、私の島。
誇り高き、みんなの島。
そして、この島に生きる、すべての命。
私と共に今を生きる、私の友。私の家族。
これからも、共に生きてゆこう。
この青に囲まれた美しい故郷から。
真の平和を発進しよう。
一人一人が立ち上がって、
みんなで未来を歩んでいこう。

摩文仁の丘の風に吹かれ、
私の命が鳴っている。
過去と現在、未来の共鳴。
鎮魂歌よ届け。悲しみの過去に。
命よ響け。生きゆく未来に。
私は今を、生きていく。

(*1)

(写真はGOOGLE画像検索から引用)

*1 6月24日 毎日新聞電子版

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