ああ、福士自滅


女子長距離ランナーの第一人者、福士が大阪国際女子マラソンに一般参加して、19位、意識もうろう状態でゴールした。レースははじめから
福士が引っ張り、34キロまでに二位以下を600メートルも引き離す
独走だったが、そのあともろくも失速した。

あと五キロくらいからは、足がもつれ、コースに前のめりに倒れる始末。沿道の声援を支えに気力で走り、スタジアムに入っても三度も倒れた。近来、例のない痛ましい、むごい走りとなった。とても悲壮だが、賞賛すべき根性ものといったことではすまされない。そばにいたコーチは、なぜ棄権を判断しなかったのか、これも奇妙だ。

参戦の時期からして、福士はろくにマラソンを練習していないのに、なぜ参加したのか。報道によれば、昨年末になってからの参戦決意である。素人考えでも、マラソンを十分な準備なしに走るのは、困難であろう。

福士とコーチはマラソンを組し易しと軽くみたのだろうか。北京出場だけなら、一万や五千メートルで、ラクに果たせるのに、なぜマラソンか。福士のランナーとしての次の段階をマラソン転向と計画したとしても、今の時期がタイムリーとは思えない。

福士参戦の発表からのマスコミのめちゃめちゃの盛り上げ方は異常。今朝の新聞にはマラソンレースの予告としては異例の全面カラー広告で福士出場を載せていた。曰く「陸上、最後の衝撃」と詠い、福士の笑顔の写真をバカでかく載せている。放送でもコーチが五キロごとに沿道に顔を出して福士にアドバイスを送る、福士の両親が御堂筋で応援し、スタジアムのスタンドにいてゴールを迎える、、、こうした神出鬼没はテレビや大会関係者の便宜供与で行われたのであろう。

この盛り上げ方の異常さからして、類推すれば、これはあのボクシングの亀兄弟を煽ったのと同じである。つまり、福士の突然の参戦は、テレビ関係者が画策した、「予定されたビッグイベント」つくりのパーフォーマンスではないか。そして、それに乗った福士と状況判断できないコーチが、こんな惨憺たる結末になった。そう思えてならない。テレビは
競技者の明日など考えもしない。視聴率を上げさえすればよい。もう、そろそろ、こんなメディアに乗らないことだ。

長距離ランナーにしては、実に明るく楽しげな福士。その得がたい資質が、こんなことでつぶされないように陸上フアンとして切に願っている。


hukushi


             写真はASAHI,COMから


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