ひげ

ロス疑惑の主人公、三浦某さんが突然、サイパンで逮捕された。妻殺人容疑事件は最高裁で無罪を勝ち取っており、彼は青天白日の身だから驚いただろう。日本は日本、アメリカはアメリカ。法律制度や犯罪捜査のやり方が違うといわれても、釈然としない展開になっている。

釈然とするのは、逮捕の翌日のTV映像で彼はヒゲを剃っていたことだ。素面である。さきごろ大阪府知事選の出馬をした大学教授も出馬寸前にヒゲを落としている。当方もヒゲをはやしているので、この顔面に現われる具体的な変化は興味深い。推論すれば、われわれヒゲ族は、ふだんはヒゲをはやして変身しているが、なにか事に臨むと、ヒゲを邪魔扱いするということになる。なぜか?

ヒゲをはやすには、なにか御本人の美意識やもっともらしい理由があるにちがいない。なにしろ、一番目立つ顔に細工をするわけだから、目立ってしょうがない。それを承知で、それなりの時間を掛けて、ヒゲを養生し、形を整えているのである。体裁よく、清潔にとどめておくのには、けっこう手間ヒマが必要だ。

当方は唇の周囲をぐるりとヒゲで包囲して、顎下に及ぶヒゲである。もみあげから耳下を通り、下顎からもう一方のもみ上げにつないでいる人もいるし、簡単なのは鼻下だけ、というのもある。顔面、雑草に覆われたという状態のオジサンもたまにいる。

手間ヒマかけて愛着があるはずの分身をなぜ一身上の変化に及んでカットするのか。俗人が出家遁世する際は男女ともに剃髪する。関取も一市民に戻る際は、髪を切る。女性はしばしば気分転換とか、何事かの決意表明にあたり、ひそかに髪を短くしたり、スタイルを変える。

こうした現象からすると、人はひげや髪の毛に精神性を託していることが分かる。呪文や呪術というわけではないが、ひげは単なるひげでなく、髪型はたんなる髪型ではなくて、そこにメッセージ性をこめているのである。常識に対する非常識、日常にたいする非日常、建前にたいする本音、、、、いかなるメッセージかは、なかなか余人はうかがい知れないが、一身上の重大事などの事に直面すると、その重大事に対処するべく、ひげを落とすなり、髪型を変えるのである。

三浦某さんは、なぜひげを剃ったのかな。
閑人は、その三浦某さんの心象に興味があるのだが、ここまで書いてきて、もう一つ別の考えが浮かんだ。ひょっとしたら、アメリカの司法制度下では身柄拘束されると、ひげの削除を求められるのかな、本人確認のための写真撮影のために、ということだ。犯罪者が刑務所にぶち込まれるアメリカ映画を数多く見てきたが、短髪にされているが、ひげ剃りを強要されているシーンは覚えがない。しかし、ひげを剃るには、使いようによって凶器になる刃物を用いるから、やはり、剃らされるのかな。

だとすれば、三浦某さんが再びひげを伸ばすことは可能かどうか。

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