Love is over

地域誌主宰、エッセイストなど多彩な活動をしている森まゆみの「昭和
ジュークボックス」(旬報社刊)を読んだ。彼女は五十代前半かと想うが、
彼女や彼女の周辺の女性たちが、このlove is overが好きなんだそうだ。
カラオケの持ち歌にしている人が多いという。

love is、、、は台湾から来日した歌姫のはしり、オーヤンフィフィ(欧陽菲菲)
が「雨の御堂筋」のヒットのあと低迷したのち、蘇った歌である。1980年
とあるから、もう二十数年も前になるか。love is、、、、がリフレインされる
切ない恋の別れ歌。

森まゆみは、こう言う。彼女はワセダだが、1970年代当時、文系の大卒女子
の就職先はほとんどなかった。商社も銀行も門戸を閉じており、教職を取って
センセイに逃げこむか、外資系が精一杯。あのソニーでも履歴書に親の資産
なんか記入する項目があったそうな。

男子学生たちは日頃の資本主義社会や政権批判、理想や夢を放りだして
長髪を短髪に、紺の背広に身をつつみ次々と大手企業に就職。その変わり身
早さに女子学生たちは唖然、茫然。キャンバスで育てた恋も不実な男に打ち
捨てられて、泣きの涙で帰郷した女子学生も少なくなかったそうだ。

中高年にさしかかったインテリ女性たちは、多難だった来し方を思い、love is、
、、に特別な心情を託しているのかもしれない。

もう一つ。あのピアフの{愛の賛歌}をカラオケでも歌い、頼まれれば結婚式で
も歌っていた森まゆみに、歌手美輪(丸山)明宏が言ったそうな。「愛の賛歌は、不実
な男への別れ歌」とか。

そうだとすれば、とても結婚式で歌う内容ではありませんね。知らなかったな。
あの越路吹雪の力いっぱいの絶唱を聴いていたし、タイトルからも至上の愛
を歌い上げたものとばかり思っていた。この間、ピアフを題材にした映画の主
演女優がアカデミー賞を取った。この歌のいきさつもきっと描かれているに違
いない。

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