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ヒラリー・スワンクは芸達者な若手女優。見方によっては、怖いとか、きついとかの印象が残るマスクで、よくぞハリウッドで自分の立ち位置を築いたものだ。昨年は「ミリオンダラー・ベイビー」でアカデミー主演女優賞を取った。

彼女が銃とナイフとドラッグ、性の混乱が蔓延するロスのダメ高校の教師に赴任して、ダメ生徒を一人前の高校生に成長させるお話。アメリカ映画にこの手の更生譚のテーマが多いが、これは実話に即しているそうだ。

「皆さんの知っている人が殺された経験がある人、手を上げて」と言うと、クラス全員が挙手。一人どころか、四人まで殺されて、という生徒もいた。ロス暴動のあと、黒人が流入してきて指導困難高校になり、ベテラン教師たちはまったく指導意欲を失い、やる気がない。「彼らには知的向上心を教えるのはムリ、せいぜい規律を守らせるようにするだけ」と話す先輩女教師。卒業まで残る生徒はほとんどいない。

スワンクの新米先生は、ここで孤軍奮闘。生徒たちの教材費をかせぐためにブラの販売員、ウエイトレスと二つのバイトをこなす1方、無理解な上司、堅物の教育委員会に談判。半面、家事や旦那をほったらかしたためか、ダメ亭主が愛想つかして離縁してゆく。

スワンク先生は生徒全員にノートを与えて、日々の記録をつけさす。社会見学に連れ出す。ユダヤ人に対するナチスのホロコーストを展示するミュージアムに行く。生き残りの語り部を募金活動で得た資金で招待して、話を聞く、、、、、。徐々に生徒たちは閉ざした心を開き、荒廃した暮らしからシフト少し大きい文字してくる。

白人地区に流入した黒人たちの貧しい生活、凄まじい犯罪環境、根っからの差別、無気力な教委や先生たち、俺と生徒どもとどっちが大事なんかと責める無分別な亭主(こんな台詞は少し前までは妻の吐くものだった。様変りは、それなり興味深い)。奮闘する女教師がアメリカの重荷を背負ってがんばり、マア、嫌みのない映画に仕上がっている。ヒラリー・スワンクの映画は、面白い。

R・ラグラヴェード監督   ビデオ版

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