映画「ドライビング・ミス・デイジー」を観る


dr


元教師の八十過ぎた白人女性と黒人おかかえ運転手の交流物語。成功した息子がいて、豪邸に住み、黒人のお手伝い女性のかしずかれる女性が、ある日、ドライブに出掛けようとしてギアを間違え車を転落させてしまう。

心配した息子が、給料を息子持ちで黒人の中年男性の運転手を雇い、女性の元に送り込む。誇り高kく、人種差別意識を持っているが、元教師だから、その点は隠している女性と運転手の間で、さまざまな差別、侮蔑、誤解、思い込みなどの行き違いが生まれる。そのひとつがドラマの筋に。

やがて十数年経過。いまや老人ホームにいる女性を息子と元運転手が訪れる。息子にあっちに行けと、席を外させて、運転手の手を握って放さない女性、オヤツの時間に運転手の差し出すスプーンからおいしそうにケーキを食べる女性。

あんまりむずかしいことを言わず、叫ばず、人間同志の付き合いを重ねれば、しだいに肌色を越えて人間関係が築けるという物語。この手の物語は、たいてい優位に立つ側が、劣位にある側の辛抱強い忍耐と寛容にほだされて、差別意識から解放されてゆくパターンが多い。差別される側は二重、三重に負担を背負うのである。黒人側にすれば、理不尽な話で、なんでこんな目にあうのや、という気持があるだろうな。これは白人の側の思いあがりの視点で映画が作られる陥穽である。差別の解消は、恩恵とか慈善ではないのだ。

とはいえ、じわじわと心を打つ小味な作品である。1986年のアカデミー作品賞受賞作品。主役、ジェシカ・タンディは主演女優賞を取った。運転手のモーガン・フリーマンがいい味を出している。
監督ブルース・ベルフォード ビデオ版

コメントの投稿

非公開コメント

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
プロフィール

tajifu

Author:tajifu

ブログ内検索
RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる