三浦雄一郎の挑戦

三浦さん 75歳、二度目のエレベスト登山達成のニュース。
あの評判悪い「後期高齢者」が、こんなにがんばれると手放しで喜んでいいのかどうか。
いい加減にしなさいよ、三浦さんという感じである。

もっとも、登山という遊びは個人的な楽しみである。山に登ったといって世の中に役に立つわけでない。それを承知で過去、命を賭けて世界の高山に多くの登山愛好者が登り、そして多くの人が落命した。その熾烈な競争の結果、世界の名だたる高山は登頂されつくして、いまでは登頂の登山史的な意味はなくなった。むりやり意味あるようにするには、条件の付与である。単独、無酸素、アルパインから、女性で初、○国人で初、最年少、最高齢、何回目、、、、個別条件で差別化した名誉争いである。

最高峰のエベレスト登頂もサポートさえしっかり確保できれば登れる山になって久しいから、登頂の意義はまったく個人的な満足にすぎないが、三浦さんの計画には、この条件別の名誉獲得という思惑があった。

三浦さんは70歳のときに登頂に成功している、今回、75歳で二度目の挑戦をしたのは、最高齢登山者の記録更新(5月15日までは71歳、柳沢勝輔さん)をめざしていた。ところが、皮肉なことに26日、76歳のネパール人男性、ミンさんが登頂したので、その翌日達成した三浦さんは、記録更新にはならなかった。三浦さんの日程はチベット暴動や中国隊による聖火登山隊に狂わされたらしく、ミンさんの後手になったようだ。仮に先に登ったとしても、後続のミンさんに追い抜かれ、「最高齢」の名誉は三日天下に終わる可能性があった。

25日にミンさんの成功を三浦さんは聞いているので、当初の目的からいえば、もうUターンして下山してもよいのだが、下りなかったのは、おそらく今回の計画に営業の問題があったからだろう。つまり彼はプロなので、今回の登山計画の企画、登攀行動はスポンサー持ちになっているにちがいない。随行者のすでに四回も登頂しているカメラマンがいるからして、いずれTV番組化されるにちがいない。

結局、トシよりのがんばりは、「世界最高峰に立つ最高齢登山者」を売りにした冒険ビジネスだったのだろう。ビジネスが一概に悪いわけではないが、すなおに年寄りの健闘を喜べないのも事実である。
ほんとうのスポーツマンなら、こうしてトシ争いみたいなことに加担しないほうが好ましい。

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