2050年

G8で地球温暖化に関する温室効果ガス(主にCO2)削減計画策が合意され、宣言が発表された。

な、なんと42年先の2050年までに「半減」しようということになった。18年先の中期目標では数値さえ明示しないことになった。

2050年。G8の首脳たちは誰一人、この世にいないだろう。一番若いロシアのメ首相は42歳だが、あの国の平均寿命は50ウン歳と先進国最低だから、たぶんメ首相もご存命でないだろう。根回しした各国のシェルパ官僚たちも生きていないだろう。

地球規模の世界政策といわれるような約束が、政策決定した者が誰もその遂行結果の実際をみることがない歳月の先にある。そんな政治約束をしてもいいのか。おどろくべき壮大計画であるが、同時にあまりにも悠長な話ではないだろうか。これって面倒のことを一気に先送りしたということではないのか。

2000年9月に21世紀を前に国連加盟国のほぼ全部の加盟国首脳は国連に集まり、国連ミレニアム開発宣言をした。2015年までに一日一ドル以下で暮らす絶対的貧困層を半減しよう、地球で飢餓に苦しむ人を半減しよう、初等教育をすべての子どもたちに学ばせよう、女性の権利、地位を向上させ男女格差を解消しようなど、開発途上国の人々の基本的な生きる権利の向上について立派な8項目の達成目標がたてられたが、達成年への半ばにして、何一つ実現しない見込みとなっている。

いまや、参集した各国の為政者はほとんど交代している。世紀の変わり目というお祭り気分の盛り上がりはとっくに消えている。あの人類愛や公正な世界を樹立しようという熱情はどうなった、開発目標はどうなったんだという強いアピールも、達成見込みがないことに対する大いなる反省や再スタートをはかる熱気もない。すくなくともこの国にはない。


「国家百年の大計」というのは、年頭の挨拶の美辞麗句みたいなもので、だれも本気で聴いていないから、壮大無比の話をぶち上げられるのだが、G8もそんなものだろうか。こういう先送りの宣言をすると、いちばん大きな悪い影響は、だれも温室ガス削減に熱意を失うことだろう。ぼくやあなたが生きているうちに実現しそうもないことに、人は責任をもたない。

電気をこまめに消しましょう、水道の蛇口を垂れ流しにしましょう、、、、そんな個人的な努力では、遅すぎるところまで事態は進行していると思えるのだが、ね。

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