教員採用汚職

特定の職業資格を得るなり、身分につくための不正手段は二つある。議員など外部の有力者に圧力を依頼するか、組織の幹部にダーティな操作を期待ですることである。もちろん、このコネつくりのベースにカネがいる。

国会や自治体議員にとって、いちばん手固く、長続きする票田の私有化は、就職の世話である。ドブ板の補修から工場誘致、道路建設など利益誘導はいくらでもあるが、就職の世話という恩義を課すことは、関係者から熱いリスペクトを受ける。御本人も気持ちよく自尊心を満足させる。「どんなもんだい、オレの政治力は」

こういう議員心理につけこんで多くの支持者か、支持者をを装った有権者が就職斡旋を期待して群がる。民間企業であれば、こんあことは普通の状況であろうが、公務員職は、一応、公募の壁がある。親方日の丸につながる安泰産業だし、教育職なら、父母からよかれあしかれ信頼と尊敬を得られるからこたえられない。世間は教員に正義と誠実な人物であることを期待している(ふりをしている)。

部外の口利きのほかに不正採用を内部の関係者が共謀して私物化するやり方。今回、いまのところ露見しているのは、こっちの方だ。女性小学校長の場合、長男、長女を合格させてもらったのは、内部有力者による操作である。幹部二人に計二百万円のワイロ。将来得るべき生涯賃金に比べると、破格の安さである。この安さで合格が売買されるところに、なんだか悲哀をかんじるほどだ。

それはさておき、女性校長は教員職がどんなに居心地がいいものか、二人の子どもに世襲させたいほど、いいものだと体験してきたのだろう。安泰な身分と正義と誠実な人物像を得るために不正手段を使っても手の入れたいという校長一家。

教員職というのは、格差社会にあって、まあ、いい身分の確保である。私立だと、教員を公募するのは稀で、たいがいは内規で採用しているから、情実採用は青天井である。しかし、それは私立の勝手であるけれど、公務員の教員職はそうはいかない。

というわけで、教員の採用汚職は尽きない。いま大分県教委の不正が露見して大騒ぎをしているが、
どこの府県でも過去をさかのぼれば、このような不祥事を抱えていたといってよい。時分ともなれば、府県会議員が教育長室に入れ替わり立ち替わり、、、といった光景が日常的であったはず。受験者名簿みたいなものが教育長室にあったものだ。遠い日を想い起こせば見たことがあるな。

大分県教委の失態は、そんな危ない橋を渡ると、エライ目に遭うという教訓が生かされず、いまもって
潜行させていたことだ。時計がざっと430年ほど遅れている。公務員職が県内でもっとも有力で安定企業であるような、貧しいところに不正採用が巣食っている。他の県でも波及する問題だろうな。

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